東京ふうが 21号(平成22年 春季号)

巻頭句

高木良多添削

「墨痕三滴」平成21年 春季号より
お茶の水句会報298号~301号から選

名の木の芽ひとつひとつに雨雫  蟇目 良雨

名の木の芽はたとえばしだれ梅のような大切にされている庭木の芽なのであろう。そこへ雨が通りかかったので、ひとつひとつに雨雫がたまっている写生の句、とり合わせの句ではない。「一物仕立ての句」となっている。とり合わせの句とくらべて難しいとされているが、努力すれば名句が生まれる。

(つづきは本誌をご覧ください。)