東京ふうが 31号(平成24年 秋季号)

「旅と俳句」2012インド漫遊の旅

インドへの第一歩

石川 英子


春休みの旅行はネパールと国境を接するスノウリをインド側から見てみたい。そしてヒマラヤ連峰の東の方はどうなっているのか、の単純な好奇心から行き先をインドと決めた。
2月9日、ビザの発給を受ける為茗荷谷にあるインド総領事館に行き、ついでに九段千鳥ヶ淵沿いのインド大使館を外から見物した。大きな門扉を閉じていたが桜の頃はさぞ賑やかなことだろう。コレラの予防注射は行きつけの医師が入院中で出来ず、常備薬だけを持って行く事にした。

1.インドへの第一歩   2月27日(月)

9時30分(日本時間)、成田空港離陸。
14時(中国時間)、広州着。日本時間15時。
20時30分(インド時間)、デリー・インディラガンジー空港着。日本時間二24時。
インド国への第一歩を踏んだ。空港に出迎えていたシゲタトラベルの車に乘り、途中の車中で発注済のデリーからベナレスの航空券の受け渡し、10万円分のインドルピー両替。金種別になった封筒の中味を暗い車中で確認。500ルピー、100ルピー、50ルピー、20ルピー、10ルピー、締めて5万8千ルピー、1ルピーは1円73銭。忙しい事務取り引きが片付いた頃ホテル着。23時30分。
メトロポリタンデリー入口で車前後の爆発物検査を受けて門内に入る。すべてチップは10ルピー位。バスタブが大きくてよい。就寢。

(つづきは本誌をご覧ください。)