東京ふうが33号(平成25年 春季号)

会友招待席<ふうが添削コーナー>

添削と鑑賞

高木 良多

彫りかけの観音の香や春の月 T・M

原句は中七が「観音の背な」であったのを「観音の香や」に添削。
上五「彫りかけ」であるから仏師の仕事場であろうか、木屑の香があたりにひろがって見える。窓から見える春の月も香っているようである。
「春の月」の季語が良い。

(つづきは本誌をご覧ください。)