東京ふうが49号(平成29年春季号)

「旅と俳句」 台湾紀行Ⅲ

閩南(びんなん)語の島々を訪ねて(1)

石川英子

1・序
2・出発 桃園国際空港へ     3月8日(水)
3・金門尚義空港から金門城    3月9日(木)
以下次号
4・金門島内観光(租車利用)   3月10日(金)
5・中国福建省廈門(アモイ)・鼓浪嶼島(コロンストウ) 3月11日(土)
6・金門總兵署・小琉球島 3月12日(日)
7・小琉球島観光・屏東(ビンドン)経由桃園 3月13日(月)
8・桃園国際空港より帰国     3月14日(火)


1・序

一昨年は台湾西海岸から高雄へ、昨年は台北・花蓮・台東と東海岸の日本人入植地跡と原住民の住む山地を旅したので、三度目の今年は離島を訪ねたいと考えていた。戦後、台湾から日本人が全員引き揚げた後の事を、私達戦中派は何の事実も知らされていない。特に今年の旅の中心である金門島に関しては、何の知識も持たないままの見切り発車という無責任な旅行となってしまった。

2・出発 桃園国際空港へ     3月8日(水)

13時、自宅出発。成田空港にてクラウンパーキングに車を預け、15時に第一ターミナル北ウイング着。荷物預けの後、旅行保険加入。アジア方面基本タイプ8,970円。
17時5分、デルタ航空DL579便離陸。曇天のため成田の田園地帯を過ぎるとすぐ雲の中。雲海の上を一路台北へ。アメリカの航空機のため機内食はビーフとチキンに白ワイン多し。
20時定刻に桃園国際空港着。台湾銀行にて両替。5万円=1万3,140元(3・8円/1台湾元)。若い母親が2歳と5歳の女児を連れ、山積のカートの荷。5歳児に大きな鞄を押させて空港出口まで一緒に来たが、祖父母の迎えに一安心。新しく伸びたMRT電車にて台北駅経由中山駅まで移動。中山駅より徒歩でホテルへ。
22時半、キングプラザホテル着(台北市大同区南京西路163号)。最低限の設備だが、大きな浴槽にゆったり入浴し、テレビはNHKが見られた。深夜着のため、持参の岳食(登山用フリーズドライ食)五目飯とワンタンスープの夜食。安い宿らしく若い米国人客が多かった。部屋は広くないが、幅広のベッドでテレビを見ながら24時過ぎ就寝。


(つづきは本誌をご覧ください。)