東京ふうが 29号(平成24年 春季号)

ネパール・ヒマラヤ紀行 2011

ミニエッセー「旅と俳句」
ネパール・ヒマラヤ紀行 2011

ポカラ・ダンプストレッキング 仏陀の生誕地・ルンビニへ

石川 英子
5.テラウラコット遺蹟へ

3月8日、快晴。
庭園を散歩して戻ると息子も起きており、ガーデンではバイキングが始まっていたのでボーイの指示で中年夫婦の卓に合席し、例のどうにもならない英語で挨拶を交わしてから、
私「ごめんなさい、私は英語はほとんど話せません。」と言ってせっせと好きな料理を取り寄せている処に息子が出て来た。そしてご主人に声をかけて挨拶してから両面刷りの名刺をわたして自己紹介した。意志が通じるようになり、息子が文学部の教師であるとわかって話が前へ進んだ。ご主人の名はナイナ・タマンさん、奥さんはパルー・タマンさん、名前からすると高地民族のタマン族のはずであるが、オーストラリア在住のネパール人とわかった。ナイナ氏のご両親はカトマンズに住み、彼もカトマンズに家を持っているがオーストラリアで長年働いて現在はビクトリア州で会社を経営している。息子さんは四人おられるがいずれも成人していて、オーストラリアとイングランドに2人ずつ住んでいる由。現在は夫婦2人暮らし、奥さんの実家がルンビニ郊外にある為に里帰りを兼ねてルンビニ観光をしているのだという。

(つづきは本誌をご覧ください。)