綿虫の湧く峠路の没り日かな

高木良多講評
東京ふうが 平成24年 冬季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報318号~321号より選

綿虫の湧く峠路の没り日かな  石川英子

綿虫と峠路と没り日で情景がはっきりと分かる。夕日の光の関係で綿虫のとぶ姿もはっきりと見える。写生が効いているからである。