『天然の風』蟇目良雨著

蟇目良雨俳画集『天然の風』
本書の特徴

 季節ごと五つの章に、著者自らが描いた画・俳句にひとこと鑑賞を添えた俳画集。横型で手触りの優しい暖かい一冊。

あとがきより

 「東京ふうが」という季刊誌を出し、表紙を俳画で飾ろうと始めたのがきっかけ。最初は高木良多さんの句をつけていたが、やがて句も絵も私が描き始めて十年。78歳になった記念に一集にまとめた。絵も書も拙いが、絵と句の距離感には気を使った。

 書は中嶋玉華先生に十五年、絵は山下千枝子先生に十年学んだ。途中、蕪村の「芭蕉奥の細道画巻」を模写したことも懐かしい。6メートルと9メートルの2巻に12000字の言葉と13面の絵を描き、これは蕪村没年68歳に合わせた。

 絵も書も句も併せて初めて俳人と言われるのではないかと努力だけはしてきたつもりである。

頒 価 1500円
2020年11月26日 発行
著 者     蟇目良雨
発行所     青蛙堂(東京ふうが内)
印刷所     ダイワクリエイト
挿 絵     蟇目良雨
ブックデザイン 菫花舎