動物– tax –
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竃馬 (いとど)
古民家に居場所を得たる竃馬 松谷富彦 (東京ふうが通巻67号歳時記46より)【秋】 -
凍蝶 (いてちょう)
日溜りに凍蝶翅を立てしまま 松谷富彦 (東京ふうが通巻68号歳時記47より)【冬・新年】 -
鵜 (う)
はやる鵜に鵜匠よろめく徒歩鵜かな 松谷富彦 (東京ふうが通巻62号歳時記41より)【夏】 -
魚氷に上る(うおひにのぼる/うをひにのぼる)
大八洲波立ち魚の氷にのぼる 高木良多 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
雁渡る (かりわたる)
軒低き飛騨の山里雁渡る 乾佐知子 (東京ふうが通巻27号歳時記6より)【秋】 -
雁渡り (かりわたり)
雁渡しウーパールーパー水槽に 井上芳子 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
かいつぶり (かいつぶり)
さざ波の光の帯にかいつぶり 河村綾子 (東京ふうが通巻68号歳時記47より)【冬・新年】 -
かいつぶり (かいつぶり)
かいつぶりはづみをつけてもぐりけり 荻原芳堂 (東京ふうが通巻28号歳時記7より)【冬・新年】 -
甲虫 (こうちゅう/かぶとむし)
D51を引つ張つてゐる甲虫 鈴木大林子 (東京ふうが通巻58号歳時記37より)【夏】 -
ががんぼ (ががんぼ)
脚一本捨ててががんぼ無頓着 松谷富彦 (東京ふうが通巻54号歳時記33より)【夏】 -
ががんぼ (ががんぼ)
ががんぼの水面を弾みつつ行けり 堀越純 (東京ふうが通巻30号歳時記9より)【夏】 -
牡蠣 (かき)
牡蠣筏浮かべて瀬戸の海晴るる 石川英子 (東京ふうが通巻60号歳時記39より)【冬・新年】 -
牡蠣 (かき)
牡蠣鍋に少し酒足す漁師宿 元石一雄 (東京ふうが通巻32号歳時記11より)【冬・新年】 -
寒鴉 (かんがらす)
寒鴉星の雫に濡れもして 堀越純 (東京ふうが通巻52号歳時記31より)【冬・新年】 -
落し角 (おとしづの)
新しき恋の始まる落し角 大多喜まさみ (東京ふうが通巻65号歳時記44より)【春】 -
ががんぼ (ががんぼ)
ががんぼや裸電球煤煤けをり 乾佐知子 (東京ふうが通巻34号歳時記13より)【夏】 -
寒の鯉 (かんのこい)
底の藻を揺らし息づく寒の鯉 角田太一 (東京ふうが通巻36号歳時記15より)【冬・新年】 -
穴まどひ (あなまどい)
例幣使街道よぎる穴まどひ 荻原芳堂 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
雁 (かり)
初雁や池に迫り出す能舞台 深川知子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
啄木鳥 (きつつき)
啄木鳥や紙に食ひ込む烏口 蟇目良雨 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
蚊喰鳥 (かくいどり)
本郷に書肆の古りゆく蚊喰鳥 蟇目良雨 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
蝌蚪 (かと)
隠沼の日向にゆるぶ蝌蚪の紐 小田絵津子 (東京ふうが通巻57号歳時記36より)【春】 -
蝌蚪 (かと)
蝌蚪の尾の消ゆるころなりミシン踏む 乾佐知子 (東京ふうが通巻57号歳時記36より)【春】 -
郭公 (かっこう)
郭公の鳴くたび山の風動く 河村綾子 (東京ふうが通巻54号歳時記33より)【夏】 -
郭公 (かっこう)
連休の街なか静か遠郭公 春木征子 (東京ふうが通巻53号歳時記32より)【春】
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