冬– tax –
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翁忌 (おきなき)
伊賀甲賀どむみり曇る翁の忌 石川英子 (東京ふうが通巻56号歳時記35より)【冬・新年】 -
大晦日 (おおみそか)
放ち鶏ねぐらに入れて大晦日 花里洋子 (東京ふうが通巻52号歳時記31より)【冬・新年】 -
赤のまま (あかのまま)
トテ馬車の馬の太脚赤のまま 小田絵津子 (東京ふうが通巻67号歳時記46より)【秋】 -
一葉忌 (いちようき)
千代紙を張りし襖や一葉忌 乾佐知子 (東京ふうが通巻56号歳時記35より)【冬・新年】 -
一葉忌 (いちようき)
印泥を練り直しゐる一葉忌 蟇目良雨 (東京ふうが通巻64号歳時記43より)【冬・新年】 -
凍蝶 (いてちょう)
日溜りに凍蝶翅を立てしまま 松谷富彦 (東京ふうが通巻68号歳時記47より)【冬・新年】 -
空つ風 (からっかぜ)
空つ風祖父の名前は又三郎 古郡瑛子 (東京ふうが通巻68号歳時記47より)【冬・新年】 -
恵方鮨 (えほうずし)
渚ゆく恵方鮨の海女二人 鎌須賀礼子 (東京ふうが通巻24号歳時記3より)【冬・新年】 -
かいつぶり (かいつぶり)
さざ波の光の帯にかいつぶり 河村綾子 (東京ふうが通巻68号歳時記47より)【冬・新年】 -
かいつぶり (かいつぶり)
かいつぶりはづみをつけてもぐりけり 荻原芳堂 (東京ふうが通巻28号歳時記7より)【冬・新年】 -
牡蠣 (かき)
牡蠣筏浮かべて瀬戸の海晴るる 石川英子 (東京ふうが通巻60号歳時記39より)【冬・新年】 -
牡蠣 (かき)
牡蠣鍋に少し酒足す漁師宿 元石一雄 (東京ふうが通巻32号歳時記11より)【冬・新年】 -
風花 (かざはな)
風花や山に真向かひ画架立つる 河村綾子 (東京ふうが通巻64号歳時記43より)【冬・新年】 -
風花 (かざはな)
風花や真赤に焼けし硝子玉 太田幸子 (東京ふうが通巻32号歳時記11より)【冬・新年】 -
火事 (かじ)
火事場跡金庫残りてゐたりけり 堀越純 (東京ふうが通巻32号歳時記11より)【冬・新年】 -
寒鴉 (かんがらす)
寒鴉星の雫に濡れもして 堀越純 (東京ふうが通巻52号歳時記31より)【冬・新年】 -
寒稽古 (かんげいこ)
鶴の舞ふごとき乱取り寒稽古 松谷富彦 (東京ふうが通巻60号歳時記39より)【冬・新年】 -
寒梅 (かんばい)
寒梅や硯師二代続きしと 井上芳子 (東京ふうが通巻32号歳時記11より)【冬・新年】 -
風花 (かざはな)
風花や五平餅焼く峠茶屋 太田幸子 (東京ふうが通巻36号歳時記15より)【冬・新年】 -
寒夕焼 (かんゆうやけ)
沖待ちの船くろぐろと寒夕焼 小田絵津子 (東京ふうが通巻68号歳時記47より)【冬・新年】 -
寒椿 (かんつばき)
己が葉の暗みに炎ゆる寒椿 高木良多 (東京ふうが通巻36号歳時記15より)【冬・新年】 -
寒の入り (かんのいり)
酌み交す羅漢の笑みや寒の入り 石森曻 (東京ふうが通巻36号歳時記15より)【冬・新年】 -
寒の鯉 (かんのこい)
底の藻を揺らし息づく寒の鯉 角田太一 (東京ふうが通巻36号歳時記15より)【冬・新年】 -
懐炉 (かいろ)
犬飼ふと言ひ出す妻や懐炉抱く 元石一雄 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
風花 (かざはな)
風花や恵心僧都の駈けし道 石川英子 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】
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