縁に干す母の紬や更衣

高木良多講評
東京ふうが 平成25年 春季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報337号~339号より選

縁に干す母の紬や更衣  乾 佐知子

お母さんの着ていた大事な紬織りの着衣なのであろう。縁側に干してしばらくその思い出にひたっているという更衣の句。