歳時記– archive –
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秋高し (あきたかし)
根のごとき仁王の脚や秋高し 古郡瑛子 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
秋晴 (あきばれ)
秋晴れや縁に広げし釣道具 乾佐知子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
秋灯(しゅうとう)
秋灯や板書の踊る塾講師 松谷富彦 (東京ふうが通巻63号歳時記42より)【秋】 -
秋彼岸 (あきひがん)
秋彼岸つながりてくる家鴨かな 高木良多 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
秋めきて (あきめきて)
秋めきて独りシャンソン口ずさむ 荒木静雄 (東京ふうが通巻55号歳時記34より)【秋】 -
秋の風 (あきのかぜ)
大道芸囲む人の輪秋の風 長南憲章 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
秋の蚊 (あきのか)
残り蚊の鏡台掛けに潜みをり 萩田陽子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
秋の声 (あきのこえ)
秋の声すみずみに満つ子規旧居 花里洋子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
秋の雲 (あきのくも)
形替へ流動やまず秋の雲 野田晶子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
秋の暮 (あきのくれ)
弥撒告げる鐘の余韻や秋の暮 太田幸子 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
秋の暮 (あきのくれ)
鉢植えに隠るる猫や秋の暮 長沼史子 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
秋の虹 (あきのにじ)
天翔ける女神にも見え秋の虹 高木良多 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
秋の空 (あきのそら)
放たれし鳩秋天を一周す 大芦幸代 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
秋の空 (あきのそら)
安達太良を汚すものなし秋の空 河村綾子 (東京ふうが通巻47号歳時記26より)【秋】 -
秋の蝶 (あきのちょう)
湧水のかすかなひびき秋の蝶 石森曻 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
秋の蝶 (あきのちょう)
羽ばたけど地を這ふごとく秋の蝶 堀越純 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
秋の蝶 (あきのちょう)
吹かれ来て畳を歩む秋の蝶 鈴木大林子 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
秋の虹 (あきのにじ)
氏神の森へ裾曳く秋の虹 高木良多 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
秋の水 (あきのみず)
滝壺へ金剛力の秋の水 蟇目良雨 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
秋の水 (あきのみず)
秋水を湛えて吉野離宮跡 深川知子 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
秋の水 (あきのみず)
鎌倉の五十六谷秋の水 鈴木大林子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
麻暖簾 (あさのれん)
仕舞屋の深き奥行麻暖簾 深川知子 (東京ふうが通巻38号歳時記17より)【夏】 -
天の川 (あまのがわ)
二タ筋のみちのはたてや天の川 高木良多 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
揚雲雀 (あげひばり)
陶枕の出でし古墳や揚雲雀 井上芳子 (東京ふうが通巻37号歳時記16より)【春】 -
落鮎 (あちあゆ)
落鮎の尾鰭ふるはせ運ばるる 鎌須賀礼子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】
