歳時記– archive –
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朝顔 (あさがお)
朝顔を路地に咲かせて能登の海女 鈴木大林子 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
運動会 (うんどうかい)
大うけの泥鰌掬ひや運動会 井上芳子 (東京ふうが通巻47号歳時記26より)【秋】 -
買初 (かいぞめ)
買初の慣れぬ支払ひキャッシュレス 荒木静雄 (東京ふうが通巻64号歳時記43より)【冬・新年】 -
買初 (かいぞめ)
買初は魚河岸で買ふ薔薇のジャム 古郡瑛子 (東京ふうが通巻52号歳時記31より)【冬・新年】 -
買初 (かいぞめ)
買初は見る聞く言ふの三猿図 鈴木大林子 (東京ふうが通巻48号歳時記27より)【冬・新年】 -
枯野原 (かれのはら)
群なして雀なだるる枯野原 高木良多 (東京ふうが通巻48号歳時記27より)【冬・新年】 -
枯木星 (かれきぼし)
線下地も住めば都や枯木星 鈴木大林子 (東京ふうが通巻56号歳時記35より)【冬・新年】 -
寒の入り (かんのいり)
眼光の強き黒猫寒に入る 花里洋子 (東京ふうが通巻48号歳時記27より)【冬・新年】 -
梅 (うめ)
軒の梅ふくらみきしと妻の声 高木良多 (東京ふうが通巻49号歳時記28より)【春】 -
陽炎 (かげろう)
水張つて水郷なべて陽炎へる 石川英子 (東京ふうが通巻49号歳時記28より)【春】 -
陽炎 (かげろう)
托鉢の僧がかげろふ機の町 深川知子 (東京ふうが通巻49号歳時記28より)【春】 -
堅香子の花 (かたかごのはな)
かたかごは風の子韋駄天走りして 蟇目良雨 (東京ふうが通巻49号歳時記28より)【春】 -
紙風船 (かみふうせん)
児の息を包みてはねる紙風船 乾佐知子 (東京ふうが通巻49号歳時記28より)【春】 -
秋 (あき)
耳飾りつけし秘仏や秋深し 乾佐知子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
一葉忌 (いちようき)
俥屋の隣り駄菓子屋一葉忌 積田太郎 (東京ふうが通巻28号歳時記7より)【冬・新年】 -
一葉忌 (いちようき)
坂道のカフヱーでお茶を一葉忌 長南憲章 (東京ふうが通巻37号歳時記16より)【春】 -
一葉忌 (いちようき)
一葉忌昔ながらの駄菓子店 大芦幸代 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
一葉忌 (いちようき)
一葉忌土蔵を覗く軒雀 積田太郎 (東京ふうが通巻48号歳時記27より)【冬・新年】 -
空蟬 (うつせみ)
空蟬の軽さを妻に手渡しぬ 森下文雄 (東京ふうが通巻22号歳時記1より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
炎天下鎖場つなぐ一の倉 石川英子 (東京ふうが通巻42号歳時記21より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
法螺貝を吹き炎天の磴のぼる 大芦幸代 (東京ふうが通巻30号歳時記9より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
炎天の橋の向ふに廓跡 高村久子 (東京ふうが通巻22号歳時記1より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
金色の釈迦像おはす炎天下 石森曻 (東京ふうが通巻22号歳時記1より)【夏】 -
暑さ (あつさ)
一菅の調べに暑さ忘れをり 高草久枝 (東京ふうが通巻62号歳時記41より)【夏】 -
汗 (あせ)
恙なき証の汗と思ひけり 小田絵津子 (東京ふうが通巻66号歳時記45より)【夏】