歳時記– archive –
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堅香子の花 (かたかごのはな)
かたかごは風の子韋駄天走りして 蟇目良雨 (東京ふうが通巻49号歳時記28より)【春】 -
紙風船 (かみふうせん)
児の息を包みてはねる紙風船 乾佐知子 (東京ふうが通巻49号歳時記28より)【春】 -
秋 (あき)
耳飾りつけし秘仏や秋深し 乾佐知子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
一葉忌 (いちようき)
俥屋の隣り駄菓子屋一葉忌 積田太郎 (東京ふうが通巻28号歳時記7より)【冬・新年】 -
一葉忌 (いちようき)
坂道のカフヱーでお茶を一葉忌 長南憲章 (東京ふうが通巻37号歳時記16より)【春】 -
一葉忌 (いちようき)
一葉忌昔ながらの駄菓子店 大芦幸代 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
一葉忌 (いちようき)
一葉忌土蔵を覗く軒雀 積田太郎 (東京ふうが通巻48号歳時記27より)【冬・新年】 -
空蟬 (うつせみ)
空蟬の軽さを妻に手渡しぬ 森下文雄 (東京ふうが通巻22号歳時記1より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
炎天下鎖場つなぐ一の倉 石川英子 (東京ふうが通巻42号歳時記21より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
法螺貝を吹き炎天の磴のぼる 大芦幸代 (東京ふうが通巻30号歳時記9より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
炎天の橋の向ふに廓跡 高村久子 (東京ふうが通巻22号歳時記1より)【夏】 -
炎天 (えんてん)
金色の釈迦像おはす炎天下 石森曻 (東京ふうが通巻22号歳時記1より)【夏】 -
暑さ (あつさ)
一菅の調べに暑さ忘れをり 高草久枝 (東京ふうが通巻62号歳時記41より)【夏】 -
汗 (あせ)
恙なき証の汗と思ひけり 小田絵津子 (東京ふうが通巻66号歳時記45より)【夏】 -
朝顔 (あさがお)
朝顔や早出の旅を送る声 花里洋子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
稲光 (いなびかり)
稲光去りて湖面の闇深し 長沼史子 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
あしびの花 (あしびのはな)
旧道に工事の車馬酔木咲く 大芦幸代 (東京ふうが通巻41号歳時記20より)【春】 -
揚雲雀 (あげひばり)
空に溶け声のみ流る揚雲雀 野田晶子 (東京ふうが通巻33号歳時記12より)【春】 -
秋惜しむ (あきおしむ)
秋惜しむ農学校の時計台 石川英子 (東京ふうが通巻63号歳時記42より)【秋】 -
秋惜しむ (あきおしむ)
秋惜しむ一葉の井を軋ませて 深川知子 (東京ふうが通巻55号歳時記34より)【秋】 -
秋惜しむ (あきおしむ)
菊坂の煎豆の香に秋惜しむ 河村綾子 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
秋草 (あきくさ)
名も知らぬ秋草活ける文机 荒木静雄 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
秋寒し (あきさむし)
継之助遺愛の刀秋寒し 井上芳子 (東京ふうが通巻59号歳時記38より)【秋】 -
秋簾 (あきすだれ)
秋簾上げて濁世の風すこし 乾佐知子 (東京ふうが通巻67号歳時記46より)【秋】 -
秋澄む (あきすむ)
火玉吹くガラス工房秋澄めり 堀越純 (東京ふうが通巻63号歳時記42より)【秋】
