歳時記– archive –
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魞挿 (えりさす)
魞挿して景あらたまる竹生島 石川英子 (東京ふうが通巻52号歳時記31より)【冬・新年】 -
穴まどひ (あなまどい)
例幣使街道よぎる穴まどひ 荻原芳堂 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
梅見 (うめみ)
手作りの竹笛売るや梅まつり 萩田陽子 (東京ふうが通巻37号歳時記16より)【春】 -
朧 (おぼろ)
舫舟たたく波音朧かな 花里洋子 (東京ふうが通巻37号歳時記16より)【春】 -
片蔭 (かたかげ)
片蔭や婆がほまちのわらぢ売り 井水貞子 (東京ふうが通巻38号歳時記17より)【夏】 -
雷 (かみなり)
風立ちて不意を突きくる日雷 元石一雄 (東京ふうが通巻38号歳時記17より)【夏】 -
雁 (かり)
初雁や池に迫り出す能舞台 深川知子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
懐炉 (かいろ)
犬飼ふと言ひ出す妻や懐炉抱く 元石一雄 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
風花 (かざはな)
風花や恵心僧都の駈けし道 石川英子 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
枯芭蕉 (かればしょう)
枯芭蕉室の八嶋の力石 堀越純 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
北塞ぎ (きたふさぎ)
北塞ぎロールキャベツにワイン足す 河村綾子 (東京ふうが通巻56号歳時記35より)【冬・新年】 -
衣被 (きぬかづき/きぬかずき)
ミシン踏む母の背笑ふ衣被 花里洋子 (東京ふうが通巻59号歳時記38より)【秋】 -
啄木鳥 (きつつき)
啄木鳥や紙に食ひ込む烏口 蟇目良雨 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
義士会 (ぎしかい)
義士会も驚く高輪ゲートウエイ 大多喜まさみ (東京ふうが通巻64号歳時記43より)【冬・新年】 -
義士の日 (ぎしのひ)
義士の日やお壕の水の満々と 井上芳子 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
紫陽花 (あじさい)
菊坂の路地それぞれの七変化 阿部旬 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
柿若葉 (かきわかば)
木洩れ日のこけし工房柿若葉 太田幸子 (東京ふうが通巻42号歳時記21より)【夏】 -
秋 (あき)
行く秋や木目際立てり阿吽像 長沼史子 (東京ふうが通巻23号歳時記2より)【秋】 -
紫陽花 (あじさい)
紫陽花の雨の香淡き写経の日 古郡瑛子 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
居待月 (いまちづき)
艫綱のしづかな揺れや居待月 荻原芳堂 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
色なき風 (いろなきかぜ)
石山に色なき風を聞きゐたり 井水貞子 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
髪洗ふ (かみあらふ)
髪洗ふリボンの好きな母なりし 井上芳子 (東京ふうが通巻50号歳時記29より)【夏】 -
髪洗ふ (かみあらふ)
亡き父に会ふてふ母の髪洗ふ 蟇目良雨 (東京ふうが通巻42号歳時記21より)【夏】 -
秋 (あき)
子の髪を編む母の手や秋涼し 太田幸子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
寒見舞 (かんみまい)
鯉提げて初産の娘に寒見舞 堀越純 (東京ふうが通巻44号歳時記23より)【新年・冬】
