歳時記– archive –
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懐炉 (かいろ)
犬飼ふと言ひ出す妻や懐炉抱く 元石一雄 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
風花 (かざはな)
風花や恵心僧都の駈けし道 石川英子 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
枯芭蕉 (かればしょう)
枯芭蕉室の八嶋の力石 堀越純 (東京ふうが通巻40号歳時記19より)【冬・新年】 -
紫陽花 (あじさい)
菊坂の路地それぞれの七変化 阿部旬 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
柿若葉 (かきわかば)
木洩れ日のこけし工房柿若葉 太田幸子 (東京ふうが通巻42号歳時記21より)【夏】 -
秋 (あき)
行く秋や木目際立てり阿吽像 長沼史子 (東京ふうが通巻23号歳時記2より)【秋】 -
紫陽花 (あじさい)
紫陽花の雨の香淡き写経の日 古郡瑛子 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
居待月 (いまちづき)
艫綱のしづかな揺れや居待月 荻原芳堂 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
色なき風 (いろなきかぜ)
石山に色なき風を聞きゐたり 井水貞子 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
髪洗ふ (かみあらふ)
髪洗ふリボンの好きな母なりし 井上芳子 (東京ふうが通巻50号歳時記29より)【夏】 -
髪洗ふ (かみあらふ)
亡き父に会ふてふ母の髪洗ふ 蟇目良雨 (東京ふうが通巻42号歳時記21より)【夏】 -
秋 (あき)
子の髪を編む母の手や秋涼し 太田幸子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
寒見舞 (かんみまい)
鯉提げて初産の娘に寒見舞 堀越純 (東京ふうが通巻44号歳時記23より)【新年・冬】 -
遠足 (えんそく)
遠足の殿いつも駆けてをり 乾佐知子 (東京ふうが通巻45号歳時記24より)【春】 -
炎昼 (えんちゅう/えんちう)
炎昼や児のいたづらを叱る声 花里洋子 (東京ふうが通巻54号歳時記33より)【夏】 -
炎暑 (えんしょ)
禪寺の森閑として炎暑かな 乾佐知子 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
柿若葉 (かきわかば)
繭倉の高窓小さし柿若葉 井水貞子 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
蚊喰鳥 (かくいどり)
本郷に書肆の古りゆく蚊喰鳥 蟇目良雨 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
籠枕 (かごまくら)
潮騒に目覚める宿や籠枕 長沼史子 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
蝌蚪 (かと)
隠沼の日向にゆるぶ蝌蚪の紐 小田絵津子 (東京ふうが通巻57号歳時記36より)【春】 -
蝌蚪 (かと)
蝌蚪の尾の消ゆるころなりミシン踏む 乾佐知子 (東京ふうが通巻57号歳時記36より)【春】 -
郭公 (かっこう)
郭公の鳴くたび山の風動く 河村綾子 (東京ふうが通巻54号歳時記33より)【夏】 -
郭公 (かっこう)
連休の街なか静か遠郭公 春木征子 (東京ふうが通巻53号歳時記32より)【春】 -
郭公 (かっこう)
郭公の鳴くたび山の風動く 河村綾子 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】 -
亀の子 (かめのこ)
亀の子の並ぶや序列あるごとし 鈴木大林子 (東京ふうが通巻46号歳時記25より)【夏】