秋– tax –
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居待月 (いまちづき)
艫綱のしづかな揺れや居待月 荻原芳堂 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
色なき風 (いろなきかぜ)
石山に色なき風を聞きゐたり 井水貞子 (東京ふうが通巻43号歳時記22より)【秋】 -
秋 (あき)
子の髪を編む母の手や秋涼し 太田幸子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
朝顔 (あさがお)
朝顔を路地に咲かせて能登の海女 鈴木大林子 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
運動会 (うんどうかい)
大うけの泥鰌掬ひや運動会 井上芳子 (東京ふうが通巻47号歳時記26より)【秋】 -
今日の月 (きょうのつき)
篠笛の余韻を胸に今日の月 高草久枝 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
今日の月 (きょうのつき)
琴の音に引かれるやうに今日の月 高草久枝 (東京ふうが通巻47号歳時記26より)【秋】 -
秋 (あき)
耳飾りつけし秘仏や秋深し 乾佐知子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
朝顔 (あさがお)
朝顔や早出の旅を送る声 花里洋子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
稲光 (いなびかり)
稲光去りて湖面の闇深し 長沼史子 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
秋惜しむ (あきおしむ)
秋惜しむ農学校の時計台 石川英子 (東京ふうが通巻63号歳時記42より)【秋】 -
秋惜しむ (あきおしむ)
秋惜しむ一葉の井を軋ませて 深川知子 (東京ふうが通巻55号歳時記34より)【秋】 -
秋惜しむ (あきおしむ)
菊坂の煎豆の香に秋惜しむ 河村綾子 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
秋草 (あきくさ)
名も知らぬ秋草活ける文机 荒木静雄 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
秋寒し (あきさむし)
継之助遺愛の刀秋寒し 井上芳子 (東京ふうが通巻59号歳時記38より)【秋】 -
秋簾 (あきすだれ)
秋簾上げて濁世の風すこし 乾佐知子 (東京ふうが通巻67号歳時記46より)【秋】 -
秋澄む (あきすむ)
火玉吹くガラス工房秋澄めり 堀越純 (東京ふうが通巻63号歳時記42より)【秋】 -
秋高し (あきたかし)
根のごとき仁王の脚や秋高し 古郡瑛子 (東京ふうが通巻51号歳時記30より)【秋】 -
秋晴 (あきばれ)
秋晴れや縁に広げし釣道具 乾佐知子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】 -
秋灯(しゅうとう)
秋灯や板書の踊る塾講師 松谷富彦 (東京ふうが通巻63号歳時記42より)【秋】 -
秋彼岸 (あきひがん)
秋彼岸つながりてくる家鴨かな 高木良多 (東京ふうが通巻31号歳時記10より)【秋】 -
秋めきて (あきめきて)
秋めきて独りシャンソン口ずさむ 荒木静雄 (東京ふうが通巻55号歳時記34より)【秋】 -
秋の風 (あきのかぜ)
大道芸囲む人の輪秋の風 長南憲章 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
秋の蚊 (あきのか)
残り蚊の鏡台掛けに潜みをり 萩田陽子 (東京ふうが通巻35号歳時記14より)【秋】 -
秋の声 (あきのこえ)
秋の声すみずみに満つ子規旧居 花里洋子 (東京ふうが通巻39号歳時記18より)【秋】
