八千草日記
八千草日記③ 繍線草(しもつけ)
高木 良多
抽んでてしもつけの紅草の中 良 多
五月も半ば過ぎたころ、いつ植えたのか覚えがないが、庭草の中からしもつけの花が浮き出てきて獨特の美しいべにいろをあらわしてきた。
五七五の中で「やんごとなき色」とか「けだかき色」とかの形容を当てようとしていたが一向にまとまらず上五に「抽んでて」の形容を入れて完結した。
(つづきは本誌をご覧ください。)
五月も半ば過ぎたころ、いつ植えたのか覚えがないが、庭草の中からしもつけの花が浮き出てきて獨特の美しいべにいろをあらわしてきた。
五七五の中で「やんごとなき色」とか「けだかき色」とかの形容を当てようとしていたが一向にまとまらず上五に「抽んでて」の形容を入れて完結した。