東京ふうが83号(令和7年秋季号)

東京ふうが83号(令和7年秋季号)

 秋号の後書きを書こうとして優柔不断な日を過ごした結果、年末にずれこんでしまった。
季刊の「東京ふうが」は3か月おきに発行するので世の中から3か月は遅れていることになる。文芸誌なので世の中を気にする必要はないが、時代の中に生き生きして意見を発するには、時代と無関係ではいられない。小説、短歌、詩などは時代に立ち向かっている感がするが、俳句はややこの気概が希薄だと思う。多くの作品に時代性が無いと、それは時代から取り残されていることに等しい。
 夏号以降に変わったことは、女性初の首相が遂に日本に生れたこと、熊被害が多発したこと、トランプ関税が落ち着きを取り戻し30年ぶりに金利の引き揚げがあり0.75%になったこと、大阪万博が予想と反して好評理に終わったことなどか。
心に止めおくべきことは八戸方面に震度6強の大地震があったこと。関係者の皆様にはお見舞いを申し上げるしかない。命を守るために家の耐震化を始め、日ごろの防災を意識して暮らしていきたい。
 関野みち子さんの小説を掲載しましたが、季刊という壁にぶつかり、連載することに無理を感じました。関野さんには読み切りのエッセーを書いて頂くように改めて御願いします。
 最後になりましたが、仲間の古郡瑛子さんを失いました。ここに謹んで哀悼の意を表します。
それぞれの思いを胸に秘めながら来年も前向きに進んでゆきたいと思っています。

蟇目良雨

目次


ショートショート 002-Ⅱ 渡り鳥  関野みち子

作品7句と自句自解 ちょっと立読み  

素十名句鑑賞・第21回 ちょっと立読み 蟇目良雨

11 高野素十年表・4 本郷民男

17

「高野素十年表・4」を読む
「俳句弾圧事件のただ中を過ぎる」
蟇目良雨

18 コラム「はいかい漫遊漫歩」『春耕』より  ちょっと立読み 松谷富彦
 

222 どろ亀先生(上)
223 どろ亀先生(下)
224 糸瓜忌や一灯を守る志  柴田宵曲
225 さびしさを支へて釣りし蚊帳の月  岡崎ゑん女

 

22 随筆・韓国俳話あれこれ 28  ちょっと立読み 本郷民男
  『かさゝぎ』と池内たけし・大邱の俳句事情 ほか  

25 私の愛唱句 (17) 本郷民男

28 墨痕三滴 (俳句選評) 蟇目良雨

30 あとがき

表3 東京ふうが歳時記 <62> 編集部選
 

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