令和4年夏季号 佳句短評

東京ふうが 令和4年夏季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報447回〜449回より選

蹲踞して闇に真向かふ蟇  蟇目良雨

蹲踞する姿勢が人間臭いか。孤独な(人間が見ての話だが・・。)蟇が何を待っている闇なのだろうか気になる。

夕焼を縦に映して摩天楼  松谷 富彦

夕焼を「縦に映す」とは大胆な表現。摩天楼なら納得できる。

方丈に如来と伴に昼寝かな  大多喜 まさみ

方丈で如来さまと一緒に昼寝出来るのはお寺の家族くらいだろう。作者を知って納得した。在りそうでなかった作品。