「墨痕三滴」佳句短評– category –
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令和7年冬季・新年号 佳句短評
東京ふうが 令和6年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報477回〜480回より選 ひとつ家に表札三つ鳥総松 深川知子 少なくとも三世帯が同居している家の前に、鳥総... -
令和6年秋季号 佳句短評
東京ふうが 令和6年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報474回〜476回より選 冷まじや縁切寺の札の嵩 深川知子 鎌倉なら東慶寺だが、京都の寺の景色とか。何処に... -
令和5年秋季号 佳句短評
東京ふうが 令和5年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報461回〜464回より選 上州のべえべえことば稲の花 古郡瑛子 面白い作品を作る人である。稲の花の咲く昼前... -
令和5年夏季号 佳句短評
東京ふうが 令和5年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報459回〜462回より選 角合はす牛の眼力油照 乾佐知子 真夏の牛相撲大会の一こま。隠岐や山古志では八月に... -
令和5年春季号 佳句短評
東京ふうが 令和5年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報457回〜459回より選 大谷のミサイル打球風光る 小田絵津子 WBCの試合は、大谷翔平君がいたためか国民... -
令和5年冬季・新年号 佳句短評
東京ふうが 令和5年冬季・新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報454回〜457回より選 交はりの二三捨つるも年用意 蟇目良雨 己を見詰め直すために必要なこと。断捨... -
令和4年秋季号 佳句短評
東京ふうが 令和4年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報450回〜453回より選 盆僧の茶髪にピアススケボーで 大多喜まさみ この句には驚いたので作者に聞いたら、... -
令和4年夏季号 佳句短評
東京ふうが 令和4年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報447回〜449回より選 蹲踞して闇に真向かふ蟇 蟇目良雨 蹲踞する姿勢が人間臭いか。孤独な(人間が見ての話... -
令和3年冬季・新年号 佳句短評
東京ふうが 令和3年冬季・新春号「墨痕三滴」より お茶の水句会報442回〜444回より選 くづるるは吾が心かも霜柱 小田絵津子 霜柱がだんだん溶けて崩れゆくさまをみて不... -
令和3年秋季 佳句短評
東京ふうが 令和3年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報438回〜440回より選 処暑の水裏がへしては鯉の跳ね 小田絵津子 それまで平穏だった池の水面が鯉によって裏返... -
令和3年夏季 佳句短評
東京ふうが 令和3年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報435回〜437回より選 湯加減を聞く母の声栗の花 乾佐知子 浴室の外にある風呂の焚口から母が湯加減を訊... -
令和3年春季 佳句短評
東京ふうが 令和3年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報432回〜434回より選 鳥帰る沼は太古の色湛へ 深川知子 水鳥が太古のころから日本に渡ってくる事実に感動し... -
令和3年冬季・新年号 佳句短評
東京ふうが 令和3年冬季・新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報429回〜432回より選 寒晴や孤独地獄の中に立つ 蟇目良雨 孤独地獄などという言葉は使うまいと思って... -
令和2年秋季 佳句短評
東京ふうが 令和2年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報426回〜429回より選 追憶 妻となる人と別れて火恋し 蟇目良雨 遥か昔のことであるが結婚を約束した今の妻... -
令和2年夏季 佳句短評
東京ふうが 令和2年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報4回〜421回より選 浴衣着てアラン・ドロンに会ひに行こ 乾佐知子 呉服屋の女将がこんな洒落た句を作るとは... -
令和2年春季 佳句短評
東京ふうが 令和2年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報419回〜421回より選 歌舞伎座の留守を預かる鼓草 島村若子 この句平常時なら鑑賞に苦労するだろうが、コロ... -
令和2年冬季・新年号 佳句短評
東京ふうが 令和2年冬季・新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報417回〜418回より選 茶筅干す生駒颪に傘広げ 深川知子 茶筅作りの産地の光景。細い竹筒を十センチく... -
令和元年秋季佳句短評
東京ふうが 令和元年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報414回〜415回より選 踏まれたる邪鬼の声聞く白露かな 深川知子 四天王像の足下に踏まれている邪鬼像が... -
令和元年夏季佳句短評
東京ふうが 令和元年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報410回〜413回より選 はやる鵜に鵜匠よろめく徒歩鵜かな 富彦 鵜飼は全国の十一ヵ所で行われている。そ... -
令和元年春季佳句短評
東京ふうが 令和元年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報408回〜410回より選 花衣足袋つぐこともなく生きて 知子 杉田久女は「ノラともならず足袋をついだ」が、... -
平成31年冬季佳句短評
東京ふうが 平成31年冬季・新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報404回〜409回より選 五郎助の啼く夜や母の針仕事 佐知子 母が針仕事に精を出している静かな夜に外... -
平成30年秋季佳句短評
東京ふうが 平成30年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報401回〜404回より選 鎧より香の立ちのぼり菊人形 小田絵津子 言葉で鎧というと地味な感じがするが、色彩... -
平成30年夏季佳句短評
東京ふうが 平成30年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報398回〜401回より選 雲の峰厨で皿の割れる音 松谷富彦 雄大な雲の峰を仰ぎ見ていると厨から皿の割れ... -
平成30年春季佳句短評
東京ふうが 平成30年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報396回〜397回より選 草笛の止みて水音もどりけり 乾佐知子 草笛の音に隠れてしまうようなわずかな水...
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