俳句– tag –
-
行基葺までは届かず夏の蝶
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成29年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報387回〜389回より選 行基葺までは届かず夏の蝶 深川知子 夏蝶の行方を眺めていたら行基の葺... -
浮城を緑雨すぎゆく曾良忌かな
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成29年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報387回〜389回より選 浮城を緑雨すぎゆく曾良忌かな 乾佐知子 曾良の忌日は宝永7年5月22日(... -
桜貝軍艦島が沖に見ゆ
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成29年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報384回〜386回より選 桜貝軍艦島が沖に見ゆ 井上芳子 桜貝は穏やかな波の寄せる海浜を生息場... -
船に揺られ来て絵踏の地へ一歩
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成29年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報384回〜386回より選 船に揺られ来て絵踏の地へ一歩 深川知子 絵踏の厳しく行われてきた時代... -
茂吉忌も二二六も雪の中
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成29年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報384回〜386回より選 茂吉忌も二二六も雪の中 荒木静雄 斉藤茂吉の忌日は2月25日。掲句を読み... -
冬菜に塩ふればしきりに母のこと
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成28年冬季・新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報378回〜380回より選 冬菜に塩ふればしきりに母のこと 綾子 私たちの年代になると母の... -
シドッチや釣瓶落しの牢屋敷
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成28年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報378回〜380回より選 シドッチや釣瓶落しの牢屋敷 芳子 いつも類想を避けた句を提示して我々... -
喘ぎ咲く月下美人の只ならぬ
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成28年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報373回〜376回より選 喘ぎ咲く月下美人の只ならぬ 佐知子 草花の名前で感心するのは「ねこじ... -
刺青の龍は老いけり春一番
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成28年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報370回〜372回より選 刺青の龍は老いけり春一番 阿部旬 どきっとする句づくり。春一番が吹き... -
能登人はおほかた無口鰤起し
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成28年冬季新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報368回〜369回より選 能登人はおほかた無口鰤起し 深川知子 よく言われるのは、みちのく... -
始まりも終わりも静か松手入れ
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成27年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報365回〜367回より選 始まりも終りも静か松手入れ 松谷富彦 松手入れには凡人の知らない世界... -
大夏野割って来たりし牧草車
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成27年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報362回〜364回より選 大夏野割って来たりし牧草車 乾佐知子 大夏野の中を分けてはっきりとやっ... -
俳句鑑賞
「墨痕三滴」佳句短評 蟇目良雨による俳句鑑賞。(お茶の水俳句会会報396号以降) 俳句鑑賞「墨痕三滴」 高木良多、蟇目良雨による俳句鑑賞。(お茶の水俳句会会報395号... -
春星をつなぐ鎖のあるごとし
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成27年春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報359回〜361回より選 春星をつなぐ鎖のあるごとし 鈴木大林子 春の夜空は少し濁っている気がす... -
東京ふうが41号 (平成27年 春季号)
編集人が語る「東京ふうが」41号 「東京ふうが」編集人より 5月に杉田久女研究者の坂本宮尾さんの講演を伺ったが、坂本さんは「虚子が久女の句集出版を認めなかった理... -
初場所や華やぎてゐるひとところ
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成27年冬季・新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報355回~358回より選 初場所や華やぎてゐるひとところ 井水貞子 大相撲の一こまに何を切... -
矢継ぎ早夜這星とぶ波の上
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成26年秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報352回〜354回より選 矢継ぎ早夜這星とぶ波の上 堀越純 流れ星を夜這星と言い換えたことで物語... -
百合化して蝶となりしや書庫に蠋れ
蟇目良雨講評 東京ふうが 平成26年夏季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報349号〜351号より選 百合化して蝶となりしや書庫に蠋れ 高木良多 季語は百合であるが珍しい使... -
秩父路に電車の響き桃節句
高木良多講評 東京ふうが 平成26年 春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報347号~348号より選 秩父路に電車の響き桃節句 元石一雄 秩父は山が連なっているので電車が... -
よく動く蟹を選りをり年の市
高木良多講評 東京ふうが 平成26年 冬季・新年号「墨痕三滴」より お茶の水句会報344号~346号より選 よく動く蟹を選りをり年の市 石川英子 上五「よく動く」の説明が... -
夏服の女子学生や鑑真廟
高木良多講評 東京ふうが 平成25年 秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報340号~343号より選 夏服の女子学生や鑑真廟 井上芳子 鑑真は唐の学僧で日本律宗の祖。七五... -
縁に干す母の紬や更衣
高木良多講評 東京ふうが 平成25年 春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報337号~339号より選 縁に干す母の紬や更衣 乾 佐知子 お母さんの着ていた大事な紬織りの... -
赤シャツは父の目印潮干狩
高木良多講評 東京ふうが 平成25年 春季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報335号~336号より選 赤シャツは父の目印潮干狩 鈴木 大林子 潮干狩はお天気が良ければ大... -
硝子戸の中の門松丸の内
高木良多講評 東京ふうが 平成24年 冬季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報332号~334号より選 硝子戸の中の門松丸の内 蟇目良雨 どんな貧しい家でも門松は門の内か外... -
潮の香の押しくる荒磯神の留守
高木良多講評 東京ふうが 平成24年 秋季号「墨痕三滴」より お茶の水句会報329号~331号より選 潮の香の押しくる荒磯神の留守 堀越純 上五、中七までは平凡な写生であ...
