東京ふうが77号(令和6年春季号)

 クロネコヤマトがメール便を廃止することになってから、後をどうするかを巡って数か月の間大騒ぎをした。クロネコメールは本当にいい仕組みだった。A4厚さ2㎝まで送れるのだからこれに代わるものを探すのは難しい。

 私たちの趣味の文芸誌は、郵便制度の中では第三種郵便の位置づけで郵便料金が安く保護されているのだが、この仕組みは嘗て逓信次官だった俳人の富安風生が考案したものだと言い伝えられている。但し、発送部数が1回につき500部以上と言う制約がある。俳誌でこの第三種制度を利用しているのは、今では数少なくなってしまった。

 「東京ふうが」は郵便局のゆうメールの仕組みを使って送ることになった。こちらは特別に申請をして、年間500部以上なら割引が適用されることを利用したものだ。

 歳をとるとこうした変化に追い付いて行くことに難儀を感じるようになってしまfった。老いとはこういうものかと実感することが多くなった。

 三月の末に入れたペースメーカーは大変順調に動いてくれている。あと10年は大丈夫そうである。

蟇目良雨

 

目次


名句逍遙 <56>  蟇目良雨
  皆川盤水秀句鑑賞  
  高木良多秀句鑑賞  

作品7句と自句自解ちょっと立読み  

春水四澤に満つ  正岡子規 本郷民男

素十名句鑑賞・第15回 ちょっと立読み 蟇目良雨

14 歳時記のご先祖様 (11)ちょっと立読み 本郷民男

17 随筆・韓国俳話あれこれ 22 ちょっと立読み 本郷民男
  高官俳人の小原烏兎子・韓半島への赴任 ほか  

21 私の愛唱句 (10) 本郷民男

24 コラム 「はいかい漫遊漫歩」ちょっと立読み (『春耕』より) 松谷富彦
  204 春の宵レジに文庫の伏せてあり  清水哲男
205 弁当を分けぬ友情雲に鳥    哲男
206 浅草「神谷バー」の電気ブラン
207 俳句とジャズ
208 假名かきうみし子にそらまめをむかせけり   杉田久女
209 鳥雲にわれは明日たつ筑紫かな   杉田久女
 

30

仮名遣いのお決まり

本郷民男

36 墨痕三滴 (俳句選評) 蟇目良雨

37 あとがき

38 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <56> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)