東京ふうが 25号(平成23年 春季号)

ガルーダの翼に乘って

ミニエッセー「旅と俳句」

ネパール紀行「ガルーダの翼に乘って」

石川 英子

自 平成22年3月1日/至 平成22年3月15日

1、ガルーダの翼に乘って
2. ヒンズー教寺院 パシュパティナート
3. チベット寺院 ボーダナート
4. 伝説の寺院 スワヤンブナート
5. ナガルコット展望台
6. 世界遺産の古都 バクタプル
7. 日本大使館
8. ナラヤンヒティ王宮博物館
9. カトマンズと別れてグワンジョウへ
1.ガルーダの翼に乘って

3月9日 (火)
ヒマラヤ山脈上空を巡る遊覧飛行はめくるめく夢の間に終演となり、中国国際航空CA407便は、ネパール国カトマンズ市、トリブヴァン国際空港に到着。腕時計をネパール時間12時50分に合わせる。(2時間15分得をした。)入国審査、荷物、両替、
3万円→2万2,650ルピー (正人)
1,000元→11,300ルピー (英子)
空港よりタクシーに乘る。とんでもない悪路、車がひしめき町中埃だらけ、タメル地区迄近道を飛ばしたらしく、店と人と車、オートバイ、リクシャー(リンタク)、テンプー(オート三輪車)でごった返している。オンボロタクシーだ。
運転手「ナマステー、アーユージャパニーズ?」
正人 「イエース。」
運転手「アーユースズキ?」
私 「ノー、マイネームイズイシカワ。」
なるほど混雑する路にいるわいるわ、半分位の車はスズキの軽自動車のようだ。
15時、ホテルバイシャリ着、部屋に入るとテーブルの上にローソクが置いてあった。後日深夜のトイレにローソクのお世話になった。取締りの國チベットからネパールに着いた解放感で気持が楽になった。荷物をあけて汚れ物を袋に詰め、カトマンズも広州も暖かいので、防寒の衣類を送る事になり、正人がホテル近くの宅急便屋を呼
んで来て不要な衣類を國際便で送った。新品は一さい入れずに5.6㎏(6,500ルピー・7,800円)。
18時、ホテルを囲むタメル地区の散策に出た。ホテル、食堂、土産物屋、骨董品、両替屋、ネットカフェ、マーケット、特に庶民のバザール「タメル・チョーク」は昔の雰囲気を残す旧市街地で古い木造の家並が残っていた。狭い通りの両側に布地、日用品、雑貨、山用品、野菜、雑穀等を商う小店がぎっしりと軒を並べている。

(つづきは本誌をご覧ください。)