高木良多講評
東京ふうが 平成23年 春季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報311号~312号より選
春雷やもろみの眠る仕込蔵 乾佐知子
「もろみの眠る仕込蔵」と春雷は関係がないようであるが遠い底の方でどこかつながっているように思える。ゴロゴロと鳴りながらもろみを育てている音のようにも思えるからである。このような季語の選び方には技術を必要とするところ。
編集人が語る「東京ふうが」25号
「東京ふうが」編集人より
東日本大震災の直後の発行になりました。
大勢の方が未だに後遺症を引きずっています。早く被災地の皆さんの復興した元気なお姿を見たいものです。我々もかげながら応援いたします。
こんなときに俳句を作り出すというのは大変エネルギーの要ることだと感じました。あとで振り返ったときにどんな作品がのこっているのでしょう?
石川英子さんのネパール旅行を一挙公開です。なかなか行ける所ではありません。
蟇目 良雨
目 次
- 1 名句逍遥
- 欣一俳句の鑑賞(4) 高木良多
- 良多俳句の鑑賞(4) 蟇目良雨
- 2 作品七句と自句自解「春季詠」 ►ちょっと立読み
- 6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
- (お茶の水句会報311~312号より選んだもの) ►ちょっと立読み
- 7 澤木欣一の沖縄諷詠 < 3 > 高木良多
- 「盆」「エイサー」「斎場御嶽」「受水走水」「神遊び」 ►ちょっと立読み
- 10 ニーハオ中国俳句の旅 <11> 蟇目良雨
- 旧満州の商都・哈尓濱と石油の町・大慶 ►ちょっと立読み
ハルビン・大慶
- 16 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <17> 鈴木大林子
- 目明き盲に物を聞き ►ちょっと立読み
- 18 曾良を尋ねて < 8 > 乾 佐知子
- 曾良と神道 ►ちょっと立読み
曾良と神道/越後路・村上Ⅰ「曾良随行日記」より/越後路・村上Ⅱ「曾良随行日記」より
- 21 ミニエッセー「旅と俳句」
- ネパール紀行 ガルーダの翼に乘って 全9章 石川英子
[ 1 ] ガルーダの翼に乗って ►ちょっと立読み
[ 2 ] ヒンズー教寺院 パシュパティナート
寺めぐりの日/ホスピス/シヴァリンガ/養老院/斎戒の館
[ 3 ]チベット寺院 ボーダナート
[ 4 ] 伝説の寺院 スワヤンブナート
[ 5 ] ナガルコット展望台
[ 6 ] 世界遺産の古都 バクタプル
ダルバールスクエア
[ 7 ]日本大使館
[ 8 ] ナラヤンヒティ王宮博物館
[ 9 ] カトマンズと別れてグワンジョウへ
- 34 会友招待席(会友句鑑賞)
- 「鑑賞と添削」 高木良多
- 35 後記 高木良多
- 36 句会案内
- 表3 東京ふうが歳時記 < 4 >【 春季 】 編集部選
(つづきは本誌をご覧ください。)
都会の郷愁と風雅を俳句とエッセーに掬いとる俳句同人集団