<特別寄稿>未来への絆
大震災復興を誓って子供の植樹活動
元石 一雄
はじめに
本報告は東日本大震災からの復興を誓って、子どもたちによる (1)植樹活動と (2)その補足である。最後に (3)被災地を訪問した際の俳句を掲載した。
植樹活動
3・11の東日本大震災から1年半の時が過ぎた9月22日(秋彼岸の中日)、しっかり未来を見つめようとする子ども達が震災の被害を受けた宮城県七ヶ浜町でソメイヨシノの桜を植えた。集まったのは七ヶ浜町33人と山形県長井市19人、神奈川県3人の55名の小中学生。
植樹会の狙いは、共に人との絆を確かめ「生きる力」と「豊かな心」「自然と郷土を愛する心」を育むことであると募集要項には書かれている。
会場となった野外活動センターは、震災前は「子どもぼうけん広場」があった高台だが、今は仮設住宅が建ち並ぶ。
屏風岩のように競り上がった大津波は海抜12mの所まで押し寄せ、建造物や生活基盤の全てを壊滅させた。
これまで、町からは防風林の松並木で海は見えなかったが、大津波で一網打尽にされ、わずかに残った松も枯れ、今では青い海、水平線に浮かぶ船が見えるようになったと地元の人は悲痛な思いで話してくれた。
(つづきは本誌をご覧ください。)