令和6年秋季号 佳句短評

東京ふうが 令和6年秋季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報474回〜476回より選

冷まじや縁切寺の札の嵩  深川知子

鎌倉なら東慶寺だが、京都の寺の景色とか。何処にでも縁切寺があってよかった。


名月や見得切るやうに松の影  田中里香

松手入れは、この名月のために行われるのかと気が付かされた。見得を切る松の影の雄々しさ。


ガスの火のときには赤し栗を煮る  鈴木さつき

青いガスの火が煮零れて、一瞬赤くなった焔を見逃さなかった。