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初場所や華やぎてゐるひとところ

蟇目良雨講評
東京ふうが 平成27年冬季・新年号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報355回~358回より選

初場所や華やぎてゐるひとところ 井水貞子

大相撲の一こまに何を切り取るのかは中々難しい。どの場所でも粋筋のお姐さんがいて華やぐところがあるが、さて、初場所は特に華やぐところが著しいと言っている。静かな読み振りが成功した句。


東京ふうが40号(平成27年冬季・新年号)

編集人が語る「東京ふうが」40号

「東京ふうが」編集人より

40_cover戦後間もなく発表された桑原武夫の「第二芸術論」を「俳句界」3月号、4月号で改めて読んだ。
当時敏感に反応した秋櫻子や草田男。一方、「俳句も芸術と呼ばれるようになったのですか」と悠然と構えた虚子の2つの流れがあったが、70年前と事態は改善されたわけでもないことに気付かされた。
芸術と呼ばれたいのなら、人を感動させる句を作らなければならない。
桑原武夫を俳句の門外漢などと退けることなく謙虚に、再び考えることをしたい。

蟇目良雨

 

目 次

名句逍遥
欣一俳句の鑑賞(19) 高木良多
良多俳句の鑑賞(19) 蟇目良雨

作品七句と自句自解「冬季・新年詠」ちょっと立読み

墨痕三滴(俳句選評) 鑑賞:蟇目良雨
(お茶の水句会報355回~358回より選んだもの)

寄り道 高野素十論 < 11 >ちょっと立読み 蟇目良雨

19 【特集】 菽水と蕪村ちょっと立読み 高木良多

12 曾良を尋ねて < 23> 乾 佐知子
「草の戸も」の句の真意 ほかちょっと立読み

14 旅と俳句 新涼のハルビン・大連紀行<2>ちょっと立読み 石川英子

17 八千草日記 高木良多
(9) 山法師(やまぼうし)ちょっと立読み
(10) 藤の実

18 【新連載】 「遊ホーッ」 洒落斎
零の発明と五十音図の発明の起源ちょっと立読み

19 エッセイ 息栖神社と側高神社 参拝の記ちょっと立読み 石川英子

22 秀句探索・読者からのお便り・ほか

24 ふうが添削コーナー会友招待席ちょっと立読み 高木良多

25 後 書 蟇目良雨

表3 東京ふうが歳時記 < 19 >【 冬季・新年 】 編集部選