編集人が語る「東京ふうが」63号
「東京ふうが」編集人より

断捨離、墓仕舞いは近年の流行になった。その原因を考えるのに、住宅の貧弱さと都会集中が挙げられるのではないだろうか。
昔は旧家というものが地方にはあり、広い土地に蔵付きの屋敷があり蔵には何代もの貴重品が収められてきた。従ってその家で活躍した人間の資料は何代にも亙って保存されてきたのだ。都会で蔵付きの家を建てるのは不可能に近い。都会の便利さに惹かれて都会に住むと言うことは物を残せないことと同意義になった。
私は、写真が好きで機会があれば記録として撮り溜めてきたものが相当量になった。写真位は断捨離出来るだろうと思って始めたのだが、思い出深いものばかりで捨てるに捨てられなかったので、殆どをデータ化しようと挑戦した。結構な時間を要したのと質の低下はしょうがなかった。今は、それを纏めて、見たい時に見られるようにする思案の最中である。
戦後間もなくの農地解放という荒業が関係しているのではないかと思うこと仕切りである。
良雨
目 次
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1 |
名句逍遙 <42> |
蟇目良雨 |
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皆川盤水秀句鑑賞 |
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高木良多秀句鑑賞 |
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2 |
作品7句と自句自解ちょっと立読み |
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7 |
「句集を読む」 小林文隆
他誌掲載記事 月刊誌『繪硝子』2020年12月号より |
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8 |
素十俳句鑑賞・100句 (2) ちょっと立読み |
蟇目良雨 |
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11 |
随筆 「韓国俳話あれこれ」8ちょっと立読み |
本郷民男 |
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朝鮮俳句一万集
どんな句集
先ずは新年の句
ほか |
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14 |
曾良を尋ねて 第46回 ちょっと立読み |
乾佐知子 |
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134─曾良の終演に関する一考察 Ⅰ
135─曾良の終演に関する一考察 Ⅱ
136─岩波庄右衛門謎の終演について
137─曾良の墓は「対馬」にもあった
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18 |
墨痕三滴(佳句短評) |
蟇目良雨 |
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20 |
コラム 「はいかい漫遊漫歩」ちょっと立読み
(『春耕』より) |
松谷富彦 |
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122─夭逝の自由律俳人、住宅顕信(3)
123─夭逝の自由律俳人、住宅顕信(4)
124─松の廊下刃傷事件余話
125─一手づゝ風植てゆく早苗かな 蓑笠庵梨一
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24 |
他誌掲載記事 『草笛』2020年12月号より |
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25 |
お知らせ・あとがき |
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26 |
句会案内 |
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表3 |
東京ふうが歳時記 <42> |
編集部選 |
(つづきは本誌をご覧ください。)
東京ふうが 令和2年秋季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報426回〜429回より選
追憶
妻となる人と別れて火恋し 蟇目良雨
遥か昔のことであるが結婚を約束した今の妻と密会した後の気持ち。妻は現在、風前の灯の命であるが、居るだけで安心する。甘いと言われようがどんどん妻恋の俳句を作るつもりだ。
浴衣着てアラン・ドロンに会ひに行こ 乾佐知子
若々しい作品。浴衣を着て花火を見に行くのかと思ったら、アラン・ドロンに会いに行くと言う。昔の一こまか、或いは映画にでも行ったのかな?
トランプもバカ殿もある案山子かな 大多喜まさみ
2020年を象徴する人物のトランプとバカ殿がいる。今年の漢字に「密」が選ばれたが、人物では作者の言っている米国大統領ドナルド・トランプとコロナで無くなったバカ殿の志村けんの二人だろう。的確な指摘だ。

●同人●
平成29年「お茶の水句会」入会。
「春耕」会員。
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●同人●
平成27年 「お茶の水句会」入会。
「春耕」会員。
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●同人●
平成2年、俳句を始める。
平成27年「お茶の水句会」入会。
「春耕」耕人集会員。
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●同人●
平成22年 「獅子門」入会、平成31年退会。
同年「春耕」入会。
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編集人が語る「東京ふうが」62号
「東京ふうが」編集人より

編集人が語る
新型コロナウイルスによる世界的パンデミックの時代はひたすら耐えることしかないと言うことが実感できた。基本は「正しく恐れよ」と言うことである。幸い、正しく恐れて8ヵ月、何とか生き延びてきた。怖がらずに俳句に打ち込める自分を見て、俳句に育てられたなと感慨深いものがある。まだまだ頑張れるぞ!!
蟇目良雨
目 次
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1 |
名句逍遙 <41> |
蟇目良雨 |
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皆川盤水秀句鑑賞 |
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高木良多秀句鑑賞 |
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2 |
作品7句と自句自解ちょっと立読み |
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8 |
素十俳句鑑賞・100句 (1) ちょっと立読み |
蟇目良雨 |
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11 |
随筆 「韓国俳話あれこれ」7ちょっと立読み |
本郷民男 |
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齋月庵松霧とその撰句の一部
橡面坊とその撰句の一部
省花堂茶遊とその撰句の一部
鼻つまりという踏絵
終わりに |
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14 |
追悼特集・石川英子 |
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想い出・ご遺族からの書簡・略歴
英子さんの山岳俳句とエッセー
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28 |
句集『九曲』識者鑑賞 他誌掲載記事
(『俳句四季9月号』より転載) |
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【座談会】最近の名句集を探る 第69回より
人と作品▷蟇目良雨 句集『九曲』
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36 |
曾良を尋ねて 第45回 ちょっと立読み |
乾佐知子 |
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132─岩波庄右衛門正字と対馬国について Ⅰ
133─岩波庄右衛門正字と対馬国について Ⅱ
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38 |
コラム 「はいかい漫遊漫歩」ちょっと立読み
(『春耕』より) |
松谷富彦 |
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118─糸瓜棚この世のことのよく見ゆる 裕明
119─蟻地獄赤子に智慧の生まれけり 裕明
120─夭逝の自由律俳人、住宅顕信(1)
121─夭逝の自由律俳人、住宅顕信(2)
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43 |
あとがき |
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44 |
墨痕三滴(佳句短評) |
蟇目良雨 |
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46 |
句会案内 |
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表3 |
東京ふうが歳時記 <41> |
編集部選 |
(つづきは本誌をご覧ください。)
都会の郷愁と風雅を俳句とエッセーに掬いとる俳句同人集団