高木良多講評
東京ふうが 平成23年 冬季・新年号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報307号~310号より選
立春大吉鉱泉宿に兜太の書 鈴木大林子
「兜太の書」は現代俳句協会の金子兜太先生の色紙ということであろう。筆太で色紙からはみ出るような俳句が書かれているので鉱泉宿にふさわしい。「立春大吉」の季語がまたこの句にふさわしく、豪快な一句となった。
編集人が語る「東京ふうが」24号
「東京ふうが」編集人より
「東京ふうが」も季刊ながら24号を迎えた。毎号、俳句作品や文章を皆さんの協力で埋めてきたが、その内容は号を重ねる度に深くなっていると自負している。
是非多くの方に読んでいただきたいものである。
高木良多先生の澤木欣一を沖縄吟遊集を手がかりに論ずるのは面白い試みであり雑誌を発行するものの喜びを感じる時である。
目 次
- 1 名句逍遥
- 欣一俳句の鑑賞(3) 高木良多
- 良多俳句の鑑賞(3) 蟇目良雨
- 2 作品七句と自句自解「新年・冬季詠」 ►ちょっと立読み
- 6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
- (お茶の水句会報307~310号より選んだもの) ►ちょっと立読み
- 7 澤木欣一の沖縄諷詠 <2> 高木良多
- 「コザ」「那覇より名護へ その他」「綱引」「墓」
►ちょっと立読み
- 10 ニーハオ中国俳句の旅 <10> 蟇目良雨
- 「桂林の旅」墨絵の世界と中国の鵜飼 ►ちょっと立読み
桂林 伏波山・畳彩山・芦笛洞・七星公園・麒麟巖・竹江港・漓江下り
陽朔 福利の鵜飼漁・銀子岩・大榕樹・小青山古寨・世外桃源
- 19 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <16> 鈴木大林子
- いつか見返してやる ►ちょっと立読み
- 21 曾良を尋ねて <7> 乾 佐知子
- 芭蕉・藤道高通との出会い ►ちょっと立読み
松尾芭蕉と藤堂高道/芭蕉と曾良の出会い/江戸での芭蕉と俳諧情勢
- 23 ミニエッセー「旅と俳句」
- チベットの風になって <4>(連載4回・最終回) 石川英子
- [ 10 ] シガツェ タシルンポ寺 [ 11 ] シガツェからラサへ [ 12 ] ヒマラヤの雪嶺を越えて
►ちょっと立読み
- 28 会友招待席(会友句鑑賞)
- 「鑑賞と添削」 高木良多
- 26 句会案内
- 26 後記 高木良多
- 表3 東京ふうが歳時記 <3>【 冬季・新年 】 荻原芳堂選
都会の郷愁と風雅を俳句とエッセーに掬いとる俳句同人集団