「通巻43号」タグアーカイブ

東京ふうが43号(平成27年秋季号)

編集人が語る「東京ふうが」43号

「東京ふうが」編集人より

月刊俳誌「東京ふうが」平成27年秋季号通巻43号表紙

ようやく秋号を発行できた。いろいろ忙しかったせいによるが、思えば忙しいことはありがたいことである。忙しさが否応なく怠惰な自分を牽引してくれるからだ。新しい会員も増えて少しずつ遣り甲斐も膨らんでゆく。同人のそれぞれが好きなテーマを見つけて発表する場になってくれればいいと思っている。新年・冬号は早めに刊行するつもりで予定している。
蟇目良雨

目 次


1 名句逍遙
欣一俳句の鑑賞<22> 高木良多
良多俳句の鑑賞<22> 蟇目良雨

2 作品7句と自句自解ちょっと立読み

7 八千草日記 高木良多
<15> ホトトギス草ちょっと立読み
<16> 貴船菊

8 墨痕三滴(俳句選評) 蟇目良雨

10 寄り道 高野素十論 14ちょっと立読み 蟇目良雨

19 野田晶子俳句の詩型ちょっと立読み 高木良多

21 曾良を尋ねて 第26回 乾佐知子
75 -清水寺顛末記と芭蕉の書簡 –ちょっと立読み
76 -清水寺書簡に関する一考察と「室の八嶋」 –
77 -日光から黒羽へ –

24 第4回 遊ホーッ 洒落斎
①ミレーの絵 ちょっと立読み

26 旅と俳句 台湾紀行(二) 石川英子
5. 3月15日(日)特急列車で台南へ ちょっと立読み
6. 3月16日(月)安平台壁見学・高雄

30 「東日本大震災を風化させない俳句力」ちょっと立読み 松谷富彦

33 インフォメーション●他誌掲載作品・書評など

34 会友招待席・会友句添削と鑑賞 -句を磨く- 高木良多

35 エッセー「ネコの家で」 麻生勝典

あとがき

36 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <22> 編集部選


始まりも終わりも静か松手入れ

蟇目良雨講評
東京ふうが 平成27年秋季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報365回〜367回より選

始まりも終りも静か松手入れ  松谷富彦

松手入れには凡人の知らない世界があるのだろう。手を付ける前に長考している頭領の姿をよく目にする。人の寿命以上に長生きする松をどのように成長させていくか遠大な構想をもって手入れしている。終始静かで哲学的でもあるのは松に相応しい。