お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
「お茶の水俳句会 秀句」カテゴリーアーカイブ
第316回:流星・稲の花・水引の花
お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
第316回 2011年8月1日(月) 於:文京区民センター
兼題:流星・稲の花・水引の花、 席題:秋暑し・葛の花
義経の落ち行きし海流れ星 高木 良多
流星の尾を曳きてゐる竹生島 積田 太郎
最澄の山黒々と星流る 深川 知子
第308回:熊・けんちん汁・冬帽子
お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
第308回 2010年12月13日(月) 於:文京区民センター
兼題:熊・けんちん汁・冬帽子、 席題:木菟・空っ風
けんちんや雲版を賞め席に就く 高木 良多
門前の花屋を覗く冬帽子 荻原 芳堂
牛売ってけんちん汁を囲みけり 乾 佐知子
第307回:破芭蕉・十一月・時雨
お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
第307回 2010年11月1日(月) 於:文京区民センター
兼題:破芭蕉・十一月・時雨
しぐるるや昼を灯せる川漁師 石川 英子
泥のまま馬に投げやる屑大根 鈴木 大林子
十一月深川飯をかきこめり 長沼 史子
第306回:葛・月見・水澄む
お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
第306回 2010年10月4日(月) 於:文京区民センター
兼題:葛、月見、水澄む
わが家の上にばかりや秋の雷 高木 良多
能登荒れの波そのままに葛嵐 蟇目 良雨
玄奘の超え行きし山夜半の月 石川 英子
第305回:胡麻の花・風の盆・秋意
お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
第305回 2010年9月13日(月) 於:文京区民センター
兼題:胡麻の花・風の盆・秋意、 席題:赤とんぼ・おしろいの花
おしろいが咲き裏町の灯り初む 高木 良多
てのひらを月に返して風の盆 蟇目 良雨
終バスの遠退く尾燈虫の闇 荻原 芳堂
虚無僧の尺八湿る秋意かな 鈴木大林子
吹き晴れし沼のほとりや赤蜻蛉 乾 佐知子
風の盆果て水音の戻りけり 花里 洋子
痛み止めゆるやかに効き秋意かな 井上 芳子
胡麻の花乾き切つたる大地かな 長沼 史子
茶柱のゆるがぬ今朝の秋意かな 石川 英子
帯決めて連を繰り出す風の盆 元石 一雄
東大寺まで奈良坂を油照 積田 太郎
第304回:処暑 ・ 病葉 ・ 晩夏
お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。