高木良多講評
東京ふうが 平成25年 春季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報335号~336号より選
赤シャツは父の目印潮干狩 鈴木 大林子
潮干狩はお天気が良ければ大勢の人が見える。なかでも父の衣装が赤シャツであるのですぐに目につくという句。単純明快な句。「赤シャツ」の色彩が良いからである。
潮干狩はお天気が良ければ大勢の人が見える。なかでも父の衣装が赤シャツであるのですぐに目につくという句。単純明快な句。「赤シャツ」の色彩が良いからである。
俳句作品も、俳画や写俳などの作品も形態の違いがあるけれど、その真の価値は作品に真心が籠められているか否かにかかっていると思う。
「東京ふうが」は表紙絵の俳画以外は全て俳句作品であるから俳句に真心が籠められているかどうかが問われている。
俳句を鑑賞して一句の中に真心が籠められているかどうかは自句自註や俳句添削欄を見ていただければ自ずと理解していただけると思っている。
こうした細かな積み重ねが大切なことであると気を引き締めて編集に当っている。
蟇目良雨