高木良多講評
東京ふうが 平成25年 春季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報337号~339号より選
縁に干す母の紬や更衣 乾 佐知子
お母さんの着ていた大事な紬織りの着衣なのであろう。縁側に干してしばらくその思い出にひたっているという更衣の句。
編集人が語る「東京ふうが」34号
「東京ふうが」編集人より
現代の人が俳句を続ける源流は松尾芭蕉にあると思う。
芭蕉のストイックな生き方が現代においても人生の目標に値するのであろう。
考えたら日本人はとんでもない傑物を生み出してしまったのである。
「東京ふうが」においても乾佐知子氏が曾良の生き方を通して芭蕉に肉薄しているので是非お読みいただきたいと考えている。
蟇目良雨
目 次
- 1 名句逍遥
欣一俳句の鑑賞(13) 高木良多良多俳句の鑑賞(13) 蟇目良雨
- 2 作品七句と自句自解「夏季詠」 ►ちょっと立読み
- 6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
- 7 【寄り道 高野素十論】< 5 > 蟇目良雨 ►ちょっと立読み
- 10 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <26> 鈴木大林子
- 11 曾良を尋ねて < 17> 乾 佐知子
- 14 「旅と俳句」2012 インド漫遊の旅< 4 > 石川英子
インド・ネパール国境スノウリ
►ちょっと立読み
釈迦涅槃の地クシナガラ仏教の夜明けサールナート
帰国
追録
- 22 研究 「奥の細道」で芭蕉が新潟を素通りしたのは何故か 蟇目良雨
- ►ちょっと立読み
- 31 会友招待席(会友句鑑賞)
- 32 『2011一日一句集』紹介文
「水明」2013年1月号より
- 33 高木良太先生卒寿祝賀会
- 34 後書 高木良多
- 34 句会案内
- 表3 東京ふうが歳時記 < 13 >【 夏季 】 編集部選
都会の郷愁と風雅を俳句とエッセーに掬いとる俳句同人集団