「お茶の水俳句会」タグアーカイブ

真葛原風の荒ぶる吉野みち

高木良多講評
東京ふうが 平成22年 秋季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報304号~306号より選

真葛原風の荒ぶる吉野みち  積田 太郎

 

吉野みちは天智天皇からの難を避け、大海人皇子(のちの天武天皇)が逃れたところ。「風の荒ぶる吉野みち」がそれを象徴。


第306回:葛・月見・水澄む

お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
 
第306回 2010年10月4日(月) 於:文京区民センター
兼題:葛、月見、水澄む
 

わが家の上にばかりや秋の雷   高木 良多

能登荒れの波そのままに葛嵐   蟇目 良雨

玄奘の超え行きし山夜半の月   石川 英子

 

第304回:処暑 ・ 病葉 ・ 晩夏

お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
 
第304回 2010年8月21日(土) 於:文京区民センター
兼題:処暑 ・ 病葉 ・ 晩夏
 

青竹の節の白さよ処暑を過ぎ  高木 良多

似顔絵を売るアラブ人晩夏光  鈴木大林子

夕映えの一筋伸びる処暑の山  元石 一雄

 

東京ふうが 22号(平成22年 夏季号)

編集人が語る東京ふうが22号

「東京ふうが」編集人より

季刊俳誌東京ふうが通巻22号

俳句というささやかな文芸に携わっていると、その人物から想像できない作品が生み出されることに驚くことがある。例えば、久保田万太郎のテカテカした金貸しのような風貌から人生の哀しみを詠う句が迸り出るのは実に不思議である。
作品鑑賞もよいが人物鑑賞もおもしろい。そんな面から「東京ふうが」を鑑賞していただきたい。

蟇目 良雨

 

目 次

1 名句逍遥
欣一俳句の鑑賞(1)     高木良多
良多俳句の鑑賞(1)     蟇目良雨
3 作品七句と自句自解「夏季詠」 ►ちょっと立読み
6 墨痕三滴(俳句選評)     添削:高木良多
(お茶の水句会報302~303号より選んだもの) ►ちょっと立読み
7『水郷の風土』余聞     高木良多
その11 ー 印旛沼の龍神 [ 中 ] ►ちょっと立読み
その12 ー 印旛沼の龍神 [ 下 ]
11 ニーハオ中国俳句の旅 <8>     蟇目良雨
「晩秋成都」 ►ちょっと立読み
成都/杜甫草堂/都江堰/武侯祠/三蘇祠/楽山/川劇/「陳麻婆豆腐店」/
付録・上海蟹を食べる
23 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <14>     鈴木大林子
本官への道 ►ちょっと立読み
24 曾良を尋ねて<5>     乾 佐知子
曾良 ー 伊勢への旅立ち ►ちょっと立読み
松平定政と大智院 /深泉良成禅師と大智院 /伊勢永島藩主 松平康尚
27 ミニエッセー「旅と俳句」
チベットの風になって<2>(連載4回)   石川英子
[ 5 ] ポタラ宮 [ 6 ] ガンデン・ゴンパ [ 7 ]ジョカン寺にまつわる伝説
►ちょっと立読み
31 会友招待席(会友句鑑賞)
「鑑賞と添削」     高木良多
33 後記     高木良多
33 東京ふうが歳時記 [ 夏 ]     荻原芳堂選
34 句会案内
(つづきは本誌をご覧ください。)

東京ふうが 21号(平成22年 春季号)

編集人が語る「東京ふうが」21号

「東京ふうが」編集人より

21_cover神田駿河台下に呱々の声を上げた「お茶の水句会」が茫々300回を迎えました。俳誌「春耕」顧問・俳人協会評議員高木良多先生を中心に、都会の郷愁を掬い取って俳句に結実させようと四半世紀を怠らずに続けてまいりました。節目節目で記念誌を発行して参りましたが300回記念としてホームページを開設して皆様とともに風雅を求めてゆくことになりました。
東京の下町に転がっている俗から風雅の誠が見出せたら編集人として望外の喜びです。

蟇目 良雨

目次

1 作品七句と自句自解「春季詠」 ►ちょっと立読み
4 墨痕三滴(俳句選評)    添削:高木良多 ►ちょっと立読み
(お茶の水句会報298~301号より選んだもの)
4 『水郷の風土』余聞     高木良多
その9 ー 印旛沼の龍神 ►ちょっと立読み
その10 ー 根津権現
7 ニーハオ中国俳句の旅 <7>     蟇目良雨
シャングリラ:雲南の旅 ►ちょっと立読み
「雲果てるところ 中国雲南省 麗江、中甸(ちゅうでん)への旅」
麗江/納西族と東巴文字の街麗江/麗江の古城街/茶馬古道のポプラ並木/長江第一湾と石鼓鎮/虎跳峡/玉峰寺/牦牛坪/玉龍雪山/東巴博物館/東河村の納西族/中甸/松賛林寺(チベット寺院)/納帕海
17 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <13>     鈴木大林子
三途の川からUターン ►ちょっと立読み
18 曾良を尋ねて<4>     乾 佐知子
曾良 ー 伊勢への旅立ち
有賀峠/曾良と松平忠輝 [ 1 ] ►ちょっと立読み/曾良と松平忠輝 [ 2 ]
21 ミニエッセー「旅と俳句」
チベットの風になって<1>(連載4回)     石川英子
入国からポタラ宮まで ►ちょっと立読み
[ 1 ] チベットの風になって
[ 2 ] 海の底だったチベット高原
女の仕事、男の仕事/主食のツァンパ/町の人の暮らし
[ 3 ]チベットへ
[ 4 ] バルコルの散策
24 会友招待席(会友句鑑賞)
「鑑賞と添削」     高木良多 ►ちょっと立読み
26 「お茶の水俳句会」「春耕駿河台句会」の歩み その4
(218回より300回まで) 解説:井上芳子(「春耕」同人)
28 後記 高木良多
28 追記 高木良多
28 句会案内
29 「お茶の水俳句会」「春耕駿河台句会」の歩み 一覧 記録:長沼史子
38 「東京ふうが」年表      高木良多 編