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蟇目良雨 のすべての投稿
秩父路に電車の響き桃節句
高木良多講評
東京ふうが 平成26年 春季号「墨痕三滴」より
秩父路に電車の響き桃節句 元石一雄
秩父は山が連なっているので電車が通るたびにその反響が鳴りわたってくるのである。
そのひびきの中で秩父の生んだ著名な俳人であった金子伊昔紅・兜太父子を偲んでいるのであろうか。今日は桃の節句の日であるからである。
東京ふうが37号(平成26年 春季号)
編集人が語る「東京ふうが」37号
安倍内閣の集団的自衛権行使への道筋がなし崩しに付けられている昨今ですが、戦前もいつの間にか戦争への道筋がつけられたのかと思うと恐ろしくなります。
考えないという態度が国を危うくするのでしょう。
子や孫の時代に不幸な思いをさせないように正しい道を考え、探し続けましょう。俳句の道に於いても。
蟇目良雨
目 次
- 1 名句逍遥
- 2 作品七句と自句自解「春季詠」 ►ちょっと立読み
- 6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
- 7 八千草日記 高木良多 ►ちょっと立読み
- 8 寄り道 高野素十論 < 8 > 蟇目良雨 ►ちょっと立読み
- 10 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <29> 鈴木大林子
- 11 曾良を尋ねて < 20> 乾 佐知子
- 13 「旅と俳句」梅里雪山の旅< 最終回 > 石川英子
- 22 会友招待席(会友句鑑賞)
- 24 後書 高木良多
- 24 句会案内
- 表3 東京ふうが歳時記 < 16 >【 春 】 編集部選
よく動く蟹を選りをり年の市
高木良多講評
東京ふうが 平成26年 冬季・新年号「墨痕三滴」より
よく動く蟹を選りをり年の市 石川英子
上五「よく動く」の説明がよく効いていて蟹の特色が簡明に捉えているので年の市がよくわかる句となっている。無駄な言葉は使わず、俳句は短いから省略することが肝要。
東京ふうが36号(平成26年 冬季・新年号)
編集人が語る「東京ふうが」36号
子規が35歳で逝き、芭蕉が50歳で逝き、一茶は65歳で逝き、蕪村が68歳で逝きと没年を書き連ねてみたのは、一家をなした先人のことをしきりに思うからである。
蕪村をも超えて馬齢を重ねている己を叱咤して「東京ふうが」に力を注入しつづけたい。
蟇目良雨
目 次
- 1 名句逍遥
- 2 作品七句と自句自解「冬季・新年詠」 ►ちょっと立読み
- 6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
- 11 曾良を尋ねて < 19> 乾 佐知子
- 13 「旅と俳句」梅里雪山の旅< 2 > 石川英子
- 21 「澤木欽一の行脚風景」発行の顛末 高木良多 ►ちょっと立読み
- 22 会友招待席(会友句鑑賞)
- 24 後書 高木良多
- 24 句会案内
- 表3 東京ふうが歳時記 < 15 >【 冬季・新年 】 編集部選
夏服の女子学生や鑑真廟
高木良多講評
東京ふうが 平成25年 秋季号「墨痕三滴」より
夏服の女子学生や鑑真廟 井上芳子
鑑真は唐の学僧で日本律宗の祖。七五三年に来日のときの暴風のために失明したが聖武上皇以下に授戒、のち唐招提寺を建立・鑑真廟に祀られている。今日はセーラー服の女子学生が大ぜい見えている。
鑑真廟と夏服の女子学生の対象が鮮やかに描かれていて良い。
東京ふうが35号(平成25年 秋季号)
編集人が語る「東京ふうが」35号
高木良多が連載していた澤木欣一の句集研究が一冊に纏まり、『俳人澤木欣一 行脚の風景』として出版された。
また、蟇目良雨の「寄り道 高野素十論」は四Sと呼ばれた高野素十の絶頂期に何が起こったかを研究。虚子と素十と秋櫻子の微妙な関係を描いて興味尽きない。
乾佐知子の「曾良を尋ねて」は、芭蕉が深川へ引退したのは綱吉将軍就任の際のトバッチリを受けてのことという説を引用しハラハラドキドキになる。
このほかの読み物と俳句も都会の哀愁を掬い稀有な俳句集団と言えるだろう。
蟇目良雨
目 次
- 1 名句逍遥
- 2 作品七句と自句自解「秋季詠」 ►ちょっと立読み
- 6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
- 7 【寄り道 高野素十論】< 6 > 蟇目良雨 ►ちょっと立読み
- 11 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <27> 鈴木大林子
- 13 曾良を尋ねて < 18> 乾 佐知子
- 15 「旅と俳句」梅里雪山の旅< 1 > 石川英子
- 18 小林螢二さんご遺族・小林和子さんの手紙から
- 19 卒寿祝ノ謝辞 高木良多 ►ちょっと立読み
- 20 会友招待席(会友句鑑賞)
- 21 後書 高木良多
- 22 句会案内
- 表3 東京ふうが歳時記 < 14 >【 秋季 】 編集部選
『俳人澤木欣一の行脚風景』高木良多著
春耕叢書 平25ー2
頒 価 1500円
発 行 2013年12月9日
著 者 高木良多
発行所 春耕俳句会
<出版物の購入をご希望の方へ>
『2012 一日一句集』蟇目良雨著
– 本書の特徴 –
・2012年の世相を強化
・判りやすい俳句を一日一句
・季節をきりとる愛らしい挿絵
あとがきより
春耕叢書 平25ー1
頒 価 1500円
2013年10月9日 印刷
2013年10月31日 発行
著 者 蟇目良雨
発行所 春耕俳句会
印刷所 共信印刷
挿 絵 蟇目良雨
ブックデザイン ワタリマミ
<出版物の購入をご希望の方へ>
縁に干す母の紬や更衣
高木良多講評
東京ふうが 平成25年 春季号「墨痕三滴」より
縁に干す母の紬や更衣 乾 佐知子
お母さんの着ていた大事な紬織りの着衣なのであろう。縁側に干してしばらくその思い出にひたっているという更衣の句。