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秩父路に電車の響き桃節句

高木良多講評
東京ふうが 平成26年 春季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報347号~348号より選

秩父路に電車の響き桃節句 元石一雄

秩父は山が連なっているので電車が通るたびにその反響が鳴りわたってくるのである。
そのひびきの中で秩父の生んだ著名な俳人であった金子伊昔紅・兜太父子を偲んでいるのであろうか。今日は桃の節句の日であるからである。


東京ふうが37号(平成26年 春季号)

編集人が語る「東京ふうが」37号

「東京ふうが」編集人より

37_cover 安倍内閣の集団的自衛権行使への道筋がなし崩しに付けられている昨今ですが、戦前もいつの間にか戦争への道筋がつけられたのかと思うと恐ろしくなります。
考えないという態度が国を危うくするのでしょう。
子や孫の時代に不幸な思いをさせないように正しい道を考え、探し続けましょう。俳句の道に於いても。

蟇目良雨

目 次

1 名句逍遥
欣一俳句の鑑賞(16)     高木良多良多俳句の鑑賞(16)     蟇目良雨
2 作品七句と自句自解「春季詠」 ►ちょっと立読み
6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
(お茶の水句会報347~348号より選んだもの) ►ちょっと立読み
7 八千草日記      高木良多 ►ちょっと立読み
繡線菊(しもつけ)未央柳(びようやなぎ)
8 寄り道 高野素十論 < 8 >     蟇目良雨 ►ちょっと立読み
10 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <29>    鈴木大林子
「私はホールインワンをやった」 ►ちょっと立読み
11 曾良を尋ねて < 20>     乾 佐知子
桃印の謎、田中善信説について ►ちょっと立読み「杉風生簀番小屋説」の真贋について「杉風生簀番小屋説」の真贋についてII
13 「旅と俳句」梅里雪山の旅< 最終回 >     石川英子
上海へ移動 ►ちょっと立読み久し振りの上海帰国
22 会友招待席(会友句鑑賞)
「鑑賞と添削」     高木良多 ►ちょっと立読み
24 後書     高木良多
24 句会案内
表3 東京ふうが歳時記 < 16 >【 春 】    編集部選

よく動く蟹を選りをり年の市

高木良多講評
東京ふうが 平成26年 冬季・新年号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報344号~346号より選

よく動く蟹を選りをり年の市 石川英子

上五「よく動く」の説明がよく効いていて蟹の特色が簡明に捉えているので年の市がよくわかる句となっている。無駄な言葉は使わず、俳句は短いから省略することが肝要。


東京ふうが36号(平成26年 冬季・新年号)

編集人が語る「東京ふうが」36号

「東京ふうが」編集人より

36_cover 子規が35歳で逝き、芭蕉が50歳で逝き、一茶は65歳で逝き、蕪村が68歳で逝きと没年を書き連ねてみたのは、一家をなした先人のことをしきりに思うからである。
蕪村をも超えて馬齢を重ねている己を叱咤して「東京ふうが」に力を注入しつづけたい。

蟇目良雨

目 次

1 名句逍遥
欣一俳句の鑑賞(15)     高木良多良多俳句の鑑賞(15)     蟇目良雨
2 作品七句と自句自解「冬季・新年詠」 ►ちょっと立読み
6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
(お茶の水句会報344~346号より選んだもの) ►ちょっと立読み
7 八千草日記 < 1 >     高木良多 ►ちょっと立読み
8 寄り道 高野素十論 < 7 >     蟇目良雨 ►ちょっと立読み
10 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <28>    鈴木大林子
「我が少年時代の犯罪」 ►ちょっと立読み
11 曾良を尋ねて < 19>     乾 佐知子
芭蕉はなぜ深川に移ったのか ►ちょっと立読み芭蕉の家族・寿貞と三人の子供
13 「旅と俳句」梅里雪山の旅< 2 >     石川英子
飛来寺へ移動 ►ちょっと立読み明永氷河へ登山香格里拉経由昆明昆明市内観光
21 「澤木欽一の行脚風景」発行の顛末     高木良多 ►ちょっと立読み
22 会友招待席(会友句鑑賞)
「鑑賞と添削」     高木良多 ►ちょっと立読み
24 後書     高木良多
24 句会案内
表3 東京ふうが歳時記 < 15 >【 冬季・新年 】    編集部選

夏服の女子学生や鑑真廟

高木良多講評
東京ふうが 平成25年 秋季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報340号~343号より選

夏服の女子学生や鑑真廟 井上芳子

鑑真は唐の学僧で日本律宗の祖。七五三年に来日のときの暴風のために失明したが聖武上皇以下に授戒、のち唐招提寺を建立・鑑真廟に祀られている。今日はセーラー服の女子学生が大ぜい見えている。
鑑真廟と夏服の女子学生の対象が鮮やかに描かれていて良い。


東京ふうが35号(平成25年 秋季号)

編集人が語る「東京ふうが」35号

「東京ふうが」編集人より

35_cover高木良多が連載していた澤木欣一の句集研究が一冊に纏まり、『俳人澤木欣一 行脚の風景』として出版された。
また、蟇目良雨の「寄り道 高野素十論」は四Sと呼ばれた高野素十の絶頂期に何が起こったかを研究。虚子と素十と秋櫻子の微妙な関係を描いて興味尽きない。
乾佐知子の「曾良を尋ねて」は、芭蕉が深川へ引退したのは綱吉将軍就任の際のトバッチリを受けてのことという説を引用しハラハラドキドキになる。
このほかの読み物と俳句も都会の哀愁を掬い稀有な俳句集団と言えるだろう。

蟇目良雨

目 次

1 名句逍遥
欣一俳句の鑑賞(14)     高木良多良多俳句の鑑賞(14)     蟇目良雨
2 作品七句と自句自解「秋季詠」 ►ちょっと立読み
6 墨痕三滴(俳句選評) 添削:高木良多
(お茶の水句会報340~343号より選んだもの) ►ちょっと立読み
7 【寄り道 高野素十論】< 6 >     蟇目良雨 ►ちょっと立読み
11 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <27>    鈴木大林子
「爆弾三勇士と私」 ►ちょっと立読み
13 曾良を尋ねて < 18>     乾 佐知子
将軍交代と酒井雅楽頭忠清 ►ちょっと立読み
15 「旅と俳句」梅里雪山の旅< 1 >     石川英子
出国、上海経由昆明 ►ちょっと立読み昆明から香格里拉徳欽へ向けて出発
18 小林螢二さんご遺族・小林和子さんの手紙から
19 卒寿祝ノ謝辞     高木良多 ►ちょっと立読み
20 会友招待席(会友句鑑賞)
「鑑賞と添削」     高木良多 ►ちょっと立読み
21 後書     高木良多
22 句会案内
表3 東京ふうが歳時記 < 14 >【 秋季 】    編集部選

『2012 一日一句集』蟇目良雨著

『一日一句集』蟇目良雨著

– 本書の特徴 –

 ・2012年の世相を強化
・判りやすい俳句を一日一句
・季節をきりとる愛らしい挿絵

 

あとがきより

三日坊主で終わりそうだった私の一日一句集も四冊目を出すことになった。今、五冊目を執筆中だから、途中で諦めずにどうやら5年は出せそうである。辛抱強くなったと自分でも思えるのはこの「一日一句集」のお陰である。また、相棒と私が勝手に決めている亘真実さんも我がことのように企画を提案してくれるので毎年変化を付けることが出来るのである。

春耕叢書 平25ー1
頒 価 1500円
2013年10月9日 印刷
2013年10月31日 発行
著 者   蟇目良雨
発行所  春耕俳句会
印刷所   共信印刷
挿 絵   蟇目良雨
ブックデザイン ワタリマミ

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