「お茶の水俳句会」タグアーカイブ

東京ふうが54号(平成30年夏季号)

編集人が語る「東京ふうが」54号

「東京ふうが」編集人より

連載中の乾 佐知子さんの「曾良を尋ねて」は河合曾良の「奥の細道随行日記」が元になっている。
私たちが普段見ているこの日記は実は元禄二年九月六日伊勢長島大智院に着くところで終わり「以下略」になっている。
この先は伊勢神宮参拝などがあるのだがこれは原本を当たらないと知ることが出来ない。
私たちは幸い山本六丁子編「曽良奥の細道随行日記 付 元禄四年日記」(小川書房刊)によって続きを知ることが出来る。
もう少し先を楽しむことが出来そうだ。

蟇目良雨

 

目 次


名句逍遙 <33>  蟇目良雨
皆川盤水秀句鑑賞
高木良多秀句鑑賞

作品7句と自句自解ちょっと立読み

10 墨痕三滴(佳句短評) 蟇目良雨

13 寄り道 高野素十論 24 ちょっと立読み 蟇目良雨
松村紅花 資料 「門弟による松村紅花論 三編」

◆「村松紅花名誉会員を悼む― 虚子敬慕を貫かれた人」 谷地海紅
◆俳句評「村松友次(紅花)先生のことなど」 江田浩司
◆鷺孝童先生のこと、村松紅花先生のこと  堀口希望


22 コラム 「はいかい漫遊漫歩」ちょっと立読み
(『春耕』より)
松谷富彦

84—絶滅のかの狼を連れ歩く 三橋敏雄
85—絶滅寸前季語「狼」
86-霧笛の夜こころの馬を放してしまう 金子皆子
87-兜太を支えた同志・妻皆子


27 第15回 遊ホーッちょっと立読み 洒落斎
(1)バッタ
(2)クモ

28 曾良を尋ねて 第37回 ちょっと立読み 乾佐知子

108─ 芭蕉・大智院へ行く ─
109─伊勢神宮参拝に関する一考察


34 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <33> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)

平成30年夏季佳句短評

東京ふうが 平成30年夏季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報398回〜401回より選

雲の峰厨で皿の割れる音    松谷富彦

雄大な雲の峰を仰ぎ見ていると厨から皿の割れる音がする。大自然の中の生活感の一瞬。自然の中に生かされている自分を見、普段の生活で妻子に生かされている自分を発見したのではないだろうか。

指先に探る脈拍太宰の忌     深川知子

太宰の忌日に思わず自分の脈拍を指で確かめようとした。生きている自分、死んでいる太宰。ここに大きな壁が立ちはだかる。作者は己を鼓舞して太宰に近づこうとしたに違いない。

風死して羽化のかなはぬもの数多    花里洋子

今年の暑さは「危険なほどの暑さ」が続いた。そんな暑さの中、ぐったりしているのは実は人間だけでなく羽化を待っていた多くの昆虫が羽化できずに死んでいたことを発見したのだ。

アトリエにヌードモデルと蚊遣豚    荒木静雄

今でもこういう光景は見られるのだろうか。絵画教室のひとこまと思うが、ヌードモデルが蚊に刺されないように蚊遣豚が用意されている。木造の隙間のあるアトリエが想像される滑稽味を帯びた句。

玄海の波の眩しき多佳子の忌    河村綾子

橋本多佳子の華は小倉の櫓山荘に文人を集めていたころ。その忌日を偲ぶとき作者は玄界灘の波の眩しさを眼前にしている。多佳子の華々しさが髣髴としてくる。


東京ふうが53号(平成30年春季号)

編集人が語る「東京ふうが」53号

「東京ふうが」編集人より

大勢の仲間が集まり「都会の憂愁」を詠う目的で始まった「東京ふうが」

は地を這いつくばうようにこれまで進んで来た。この先の到達点はどこになるのだろう。

この度、韓国の俳句に詳しい会員が加わったことで幅が広がるかと思う。楽しみだ。

蟇目良雨

 

目 次


名句逍遙 <32>  蟇目良雨
皆川盤水秀句鑑賞
高木良多秀句鑑賞

作品7句と自句自解ちょっと立読み

10 寄り道 高野素十論 23 ちょっと立読み 蟇目良雨
素十の出生の謎に戻る

15 墨痕三滴(佳句短評) 蟇目良雨

17 コラム 「はいかい漫遊漫歩」ちょっと立読み
(『春耕』より)
松谷富彦
80 -「鶏頭」句に文語文法で迫る新論考登場(上)  –
81 -「鶏頭」句に文語文法で迫る新論考登場(下)  –
82 – 蕉翁句、氷の僧か籠りの僧か –
83 – あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ 三好達治-

22 紀行エッセー
出雲・松江「古事記の国に遊ぶ II 」ちょっと立読み
石川英子

26 第14回 遊ホーッちょっと立読み 洒落斎
(1)仏教の話
(2)朝鮮半島の正当性
(3)朝鮮半島の人口

28 曾良を尋ねて 第36回 ちょっと立読み 乾佐知子
105 -山中温泉から敦賀へ  –
106 -敦賀から色の浜へ –
107 -『奥の細道』最終章に関する一考察 –

30 エッセー
「若かりし頃…思い出すままに」
石川英子

33 あとがき

34 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <32> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)

平成30年春季佳句短評

東京ふうが 平成30年春季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報396回〜397回より選

草笛の止みて水音もどりけり    乾佐知子

草笛の音に隠れてしまうようなわずかな水音。田園の静かな光景が目に浮かぶ。

巣燕の声にひと日の新しき     深川知子

巣燕に声をかけて一日が始まる生活感に溢れる。

国曳きの神のまほろば春の雪  石川英子

出雲の神の神域にふる春の雪。「国曳きの神」と呼んで記紀の時代に遊んだ。

戻りたる日差しに桜あざらけし   河村綾子

日差しの変化に一喜一憂する作者の純情さ。

土蜘蛛の白き糸映ゆ薪能    大多喜まさみ

薪の火灯りに映える土蜘蛛の投げた糸の白さ。的確な表現になっている。


東京ふうが52号(平成30年冬季・新年号)

編集人が語る「東京ふうが」52号

「東京ふうが」編集人より

急速なIT化に私たちは今、どの辺を歩いているのか不安になる。しかし、取り巻く環境がどうであれ一個人のやれることはたかが知れている。コツコツと積み上げて行けば山のようになるだろう。諦めては駄目であることを先人は教えてくれている。

蟇目良雨

 

目 次


名句逍遙 <31>  蟇目良雨
皆川盤水秀句鑑賞
高木良多秀句鑑賞

作品7句と自句自解ちょっと立読み

寄り道 高野素十論 22 第35回 ちょっと立読み 蟇目良雨
素十と紅花

16 墨痕三滴(俳句選評) 蟇目良雨

18 俳論 形容詞「美しい」は禁忌句語にあらず!? 松谷富彦

22 紀行エッセー
出雲・松江「古事記の国に遊ぶ I 」ちょっと立読み
石川英子

26 曾良を尋ねて 第35回 ちょっと立読み 乾佐知子
101 -大久保長安に関する一考察 II  –
102 -曽良と大久保長安との関わり –
103 -金沢から山中温泉へ I –
104 -金沢から山中温泉へ II –

30 コラム 「はいかい漫遊漫歩」ちょっと立読み
(『春耕』より)
松谷富彦

32 第13回 遊ホーッちょっと立読み 洒落斎
(1)フェロモン
(2)死海文書

34 書評 「菊坂だより」(『月の匣』《句集曼荼羅》より)

35 あとがき

36 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <31> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)

東京ふうが51号(平成29年秋季号)

編集人が語る「東京ふうが」51号

「東京ふうが」編集人より
後期高齢者の仲間入りをした途端に体の不具合が起きた。命に関わるようなことでないのが慰めである。子規はこんな事態でも己を客観視出来た。ここが試練だと踏ん張ればよい俳句を産む力になることだろう。俳句は「客観写生」が第一。いくらかでも余裕があれば抒情を付け加えることをするのが怪我の無いやり方であると戒めている。
蟇目良雨

 

目 次


1 名句逍遙 <30>  蟇目良雨
皆川盤水秀句鑑賞
高木良多秀句鑑賞

2 作品7句と自句自解ちょっと立読み

9 句集鑑賞 ゆりこの どうよ!この俳句(『駒草』12月号より)

10 墨痕三滴(俳句選評) 蟇目良雨

12 曾良を尋ねて 第34回 ちょっと立読み 乾佐知子
99 -「奥の細道」に於ける佐渡とは I  –
100 -佐渡島と大久保長安に関する一考察 –

14 コラム 「はいかい漫遊漫歩」ちょっと立読み
(『春耕』12月号より)
松谷富彦

16 紀行エッセー
高麗神社と釣瓶落しちょっと立読み
石川英子

18 第12回 遊ホーッちょっと立読み 洒落斎
(1)コーラスグループ
(2)気になる歌詞
(3)メッキ、ホーロー

19 あとがき

20 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <30> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)

東京ふうが50号(平成29年夏季号)

編集人が語る「東京ふうが」50号

「東京ふうが」編集人より
とあるところで「久女の悲劇の始まり」と題して講演した。「東京ふうが」をお読みの方ならすぐに虚子の陰謀でありその元を作ったのは素十であることがお分かり頂けると思う。今回学んだことは大正から昭和にかけての女流俳人の強さであった。いづれ勉強したいテーマである。
蟇目良雨

 

目 次


1 名句逍遙<29>  蟇目良雨
皆川盤水秀句鑑賞
高木良多秀句鑑賞
2 作品7句と自句自解ちょっと立読み

8 墨痕三滴(俳句選評) 蟇目良雨

10 寄り道 高野素十論 21ちょっと立読み 蟇目良雨
「久女の悲劇の始まり」

23 曾良を尋ねて 第33回 ちょっと立読み 乾佐知子
95 -立石寺・最上川より出羽三山へ –
96 -象潟と「みのの国の商人 低耳」 –
97 -越後・村上での曾良の一考察Ⅰ –
98 -越後・村上での曾良の一考察Ⅰ –

26 良雨●木曽の句 『俳壇』8月号「日本の樹木十二選」掲載より

28 <特集>例句から読み取るオノマトペ俳句考ちょっと立読み 松谷富彦

32 旅と俳句 台湾紀行III
閩南語の島々を訪ねて(2)ちょっと立読み
石川英子
1.序
2.出発 桃園国際空港へ
3.金門尚義空港から金門城

42 他誌掲載より・句集案内「菊坂だより」

44 第10回 遊ホーッちょっと立読み 洒落斎
(1)童謡「かなりや」
(2)せりふ(台詞、科白)

45 あとがき

46 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <29> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)

東京ふうが49号(平成29年春季号)

編集人が語る「東京ふうが」49号

「東京ふうが」編集人より

 

ふうが49号は高木良多先生偲ぶ会を特集しました。春耕のゆかりの面々が良多先生と懐かしそうに語り合っているように錯覚したほどです。俳句の力と絆の強さを感じた一夜でした。
蟇目良雨

 

目 次


1 名句逍遙<28>  蟇目良雨
欣一俳句の鑑賞
良多俳句の鑑賞
2  高木良多先生を偲ぶ会ちょっと立読み
4 作品7句と自句自解ちょっと立読み

10 墨痕三滴(俳句選評) 蟇目良雨

12 寄り道 高野素十論 20ちょっと立読み 蟇目良雨

14 禁忌を越えた季重ね俳句考 松谷富彦
18 「謎めく芭蕉の物語」(公開講座講演概略) 蟇目良雨
22 曾良を尋ねて 第32回 ちょっと立読み 乾佐知子
92 -『奥の細道』における「奥州平泉」の役割 –
93 -出羽越え・尿前の関 –
94 -封人の家と尾花沢鈴木清風 –

25 旅と俳句 台湾紀行III
閩南語の島々を訪ねて(1)ちょっと立読み
石川英子
1.序
2.出発 桃園国際空港へ
3.金門尚義空港から金門城

28 第10回 遊ホーッちょっと立読み 洒落斎
(1)つきへんとにくづき
(2)蛙に多く使われる字

29 あとがき

30 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <28> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)

東京ふうが48号(平成28年冬季・新年号)

高木良多先生追悼号

本号「東京ふうが」を俳人・高木良多に捧ぐ
———–平成29年2月12日永眠 享年93歳

編集人が語る「東京ふうが」48号

「東京ふうが」編集人より

 

東京ふうが48号/平成29年冬季新年号表紙絵「良多先生追悼号」縁とは不思議なもので、高木良多先生に出会わなければ、私の俳句人生は無かっただろう。もう35年のお付き合いであった。残念ながら高木良多先生は93歳をもって黄泉の国へ移られた。俳恩に報いるために「東京ふうが48号」を高木良多先生追悼号にした。本誌はまだ在庫を持っているので必要な方は連絡して欲しい。
蟇目良雨

 

目 次


 

追悼特集高木良多先生を偲ぶ 五句選

2 良多先生を送る言葉ちょっと立読み 蟇目良雨
4 良多先生の作品(5句選より) 良雨抄出句
6 追悼の言葉と五句選 お茶の水句会会員
18 良多書簡 -『万象』主宰 内海良太氏よりご提供- 蟇目良雨
20 最期の「ふうが・ずいひつ」
大相撲の行司と俳人 ちょっと立読み
高木良多

21 名句逍遙
欣一俳句の鑑賞<27> 高木良多
良多俳句の鑑賞<27> 蟇目良雨

22 作品7句と自句自解ちょっと立読み

28 墨痕三滴(俳句選評) 蟇目良雨

30 寄り道 高野素十論 19ちょっと立読み 蟇目良雨

35 曾良を尋ねて 第31回 乾佐知子
89 -原田甲斐刃傷事件までの一考察 –ちょっと立読み
90 -伊達騒動と酒井雅楽兵部宗勝と酒井雅楽頭忠清 –
91 -仙台藩における芭蕉と曾良の関わり –

38 八千草日記 高木良多
<25> 茶の花ちょっと立読み
<26> 金 柑

39 折口信夫の歌碑、句碑、墓碑など 石川英子

40 旅と俳句 台湾紀行II
原住民族の高地と町を訪ねて(4)
石川英子
7.台東市から台北市・新北市へ ちょっと立読み
8.孫中山記念館見学・帰国

43 第9回 遊ホーッ 洒落斎
(1)流転の歌詞
(2)ひげ
(3)からだ
(4)美

44 今夜はお鍋に 辻美奈子「沖」

46 会友招待席・会友句添削と鑑賞 -句を磨く- 高木良多

 46 短信・あとがき・句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <27> 編集部選

(つづきは本誌をご覧ください。)

東京ふうが47号(平成28年秋季号)

編集人が語る「東京ふうが」47号

「東京ふうが」編集人より

 

「寄り道 高野素十」で「自然の真」と「文芸上の真」をあらかた吟味して来た。その結論は不毛の議論であったということが分かったと思う。最近これに関する飴山實の感想を知った。そこには、秋櫻子が「文芸上の真」論を引っ提げて「ホトトギス」を敵に回した結果、俳句は自己中心になり俳句の本筋から離れて「ヘボ筋」に陥ったとある。即ち「新興俳句」に走り戦後は社会性俳句、造形俳句、人間探求派など多岐にわたった結果が「ヘボ筋」であると断じている。追い追い触れてみるつもりだ。
蟇目良雨

 

目 次


1 名句逍遙
欣一俳句の鑑賞<26> 高木良多
良多俳句の鑑賞<26> 蟇目良雨

2 作品7句と自句自解ちょっと立読み

8 墨痕三滴(俳句選評) 蟇目良雨

10 寄り道 高野素十論 18ちょっと立読み 蟇目良雨

20 曾良を尋ねて 第30回 乾佐知子
86,87 -伊達騒動の原因 –ちょっと立読み
88 -伊達兵部宗勝と酒井雅楽守忠清の密約 –

23 八千草日記 高木良多
<23> シモバシラ(雪寄せ草)ちょっと立読み
<24> 山茶花

24 旅と俳句 台湾紀行II
原住民族の高地と町を訪ねて(3)
石川英子
6.プユマ族の山地・知本森林遊楽地 ちょっと立読み

28 三陸書房ウェブサイト「オリーブ」
<連載エッセイ>「[歳時記風に]けせんぬま追想」より転載

続 秋・11月【十一月】ちょっと立ち読み
菊田一平

32 第8回 遊ホーッ 洒落斎
(1)アメリカ大統領の演説ですが
誰だか分かりますか? ちょっと立読み
(2)アメリカ大陸の発見
(3)トランプ

34 会友招待席・会友句添削と鑑賞 -句を磨く- 高木良多

 35 短信・俳誌「辛夷」掲載記事
あとがき

36 句会案内

表3 東京ふうが歳時記 <26> 編集部選