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季刊俳誌「東京ふうが」45号(平成28年春季号)発行

通巻45号 平成28年春季号が発行されました


季刊俳誌東京ふうが 平成28年冬季新年号通巻44号

[ 表紙の俳画 ]
土筆 蟇目良雨
[ 表紙の俳句 ]
束の間の方舟として半仙戯 蟇目良雨

【特集】
主観による写生俳句を説いた
堀 古蝶の詩型の歴史的背景  高木良多
〜好評連載〜
寄り道 高野素十論  蟇目良雨
曾良を尋ねて   乾佐知子


[ その他の内容 ]
欣一俳句の鑑賞 / 八千草日記 /台湾紀行II/ 遊ホーッ / 新年詠と自句自解 / 会友招待席/ 東京ふうが歳時記 / その他エッセイ多数

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俳句鑑賞

「墨痕三滴」佳句短評

蟇目良雨による俳句鑑賞。(お茶の水俳句会会報396号以降)

俳句鑑賞「墨痕三滴」

高木良多、蟇目良雨による俳句鑑賞。(お茶の水俳句会会報395号まで)

百合化して蝶となりしや書庫に蠋れ

蟇目良雨講評
東京ふうが 平成26年夏季号「墨痕三滴」より
お茶の水句会報349号〜351号より選

百合化して蝶となりしや書庫に蠋れ 高木良多

季語は百合であるが珍しい使い方。百合の花が蝶に見えたということであるが、書庫の暗がりに活けられた百合が、ふと見た瞬間に蝶のように見えた驚きが一句の眼目。書庫の措辞に作者の生き様がよく出ている。


第323回:芦の角・蜆・流し雛

お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
 
第323回 2012年3月12日(月) 於:文京区民センター
兼題:芦の角・蜆・流し雛、  席題:沈丁花・若布
 

蘆の角古事記の神の山見ゆる     高木 良多

雛流し桟橋に巫女動かざる      堀越  純

あさぼらけ湖に水尾洩く蜆舟     太田 幸子

 

第316回:流星・稲の花・水引の花

お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
 
第316回 2011年8月1日(月) 於:文京区民センター
兼題:流星・稲の花・水引の花、  席題:秋暑し・葛の花
 

義経の落ち行きし海流れ星     高木 良多

流星の尾を曳きてゐる竹生島    積田 太郎

最澄の山黒々と星流る       深川 知子

 

第308回:熊・けんちん汁・冬帽子

お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
 
第308回 2010年12月13日(月) 於:文京区民センター
兼題:熊・けんちん汁・冬帽子、  席題:木菟・空っ風
 

けんちんや雲版を賞め席に就く   高木 良多

門前の花屋を覗く冬帽子      荻原 芳堂

牛売ってけんちん汁を囲みけり   乾 佐知子

 

第305回:胡麻の花・風の盆・秋意

お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
 
第305回 2010年9月13日(月) 於:文京区民センター
兼題:胡麻の花・風の盆・秋意、 席題:赤とんぼ・おしろいの花
 

おしろいが咲き裏町の灯り初む   高木 良多

てのひらを月に返して風の盆    蟇目 良雨

終バスの遠退く尾燈虫の闇     荻原 芳堂

虚無僧の尺八湿る秋意かな     鈴木大林子

吹き晴れし沼のほとりや赤蜻蛉   乾 佐知子

風の盆果て水音の戻りけり     花里 洋子

痛み止めゆるやかに効き秋意かな  井上 芳子

胡麻の花乾き切つたる大地かな   長沼 史子

茶柱のゆるがぬ今朝の秋意かな   石川 英子

帯決めて連を繰り出す風の盆    元石 一雄

東大寺まで奈良坂を油照      積田 太郎

 

第304回:処暑 ・ 病葉 ・ 晩夏

お茶の水俳句会から秀句をご紹介します。
 
第304回 2010年8月21日(土) 於:文京区民センター
兼題:処暑 ・ 病葉 ・ 晩夏
 

青竹の節の白さよ処暑を過ぎ  高木 良多

似顔絵を売るアラブ人晩夏光  鈴木大林子

夕映えの一筋伸びる処暑の山  元石 一雄

 

東京ふうが 22号(平成22年 夏季号)

編集人が語る東京ふうが22号

「東京ふうが」編集人より

季刊俳誌東京ふうが通巻22号

俳句というささやかな文芸に携わっていると、その人物から想像できない作品が生み出されることに驚くことがある。例えば、久保田万太郎のテカテカした金貸しのような風貌から人生の哀しみを詠う句が迸り出るのは実に不思議である。
作品鑑賞もよいが人物鑑賞もおもしろい。そんな面から「東京ふうが」を鑑賞していただきたい。

蟇目 良雨

 

目 次

1 名句逍遥
欣一俳句の鑑賞(1)     高木良多
良多俳句の鑑賞(1)     蟇目良雨
3 作品七句と自句自解「夏季詠」 ►ちょっと立読み
6 墨痕三滴(俳句選評)     添削:高木良多
(お茶の水句会報302~303号より選んだもの) ►ちょっと立読み
7『水郷の風土』余聞     高木良多
その11 ー 印旛沼の龍神 [ 中 ] ►ちょっと立読み
その12 ー 印旛沼の龍神 [ 下 ]
11 ニーハオ中国俳句の旅 <8>     蟇目良雨
「晩秋成都」 ►ちょっと立読み
成都/杜甫草堂/都江堰/武侯祠/三蘇祠/楽山/川劇/「陳麻婆豆腐店」/
付録・上海蟹を食べる
23 東京大空襲体験記 銃後から戰後へ <14>     鈴木大林子
本官への道 ►ちょっと立読み
24 曾良を尋ねて<5>     乾 佐知子
曾良 ー 伊勢への旅立ち ►ちょっと立読み
松平定政と大智院 /深泉良成禅師と大智院 /伊勢永島藩主 松平康尚
27 ミニエッセー「旅と俳句」
チベットの風になって<2>(連載4回)   石川英子
[ 5 ] ポタラ宮 [ 6 ] ガンデン・ゴンパ [ 7 ]ジョカン寺にまつわる伝説
►ちょっと立読み
31 会友招待席(会友句鑑賞)
「鑑賞と添削」     高木良多
33 後記     高木良多
33 東京ふうが歳時記 [ 夏 ]     荻原芳堂選
34 句会案内
(つづきは本誌をご覧ください。)